劇場公開日 2018年11月9日

「みんなディズニーが大好きなんだな~」ボヘミアン・ラプソディ まろさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5みんなディズニーが大好きなんだな~

2021年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

観終わっての興奮はあったものの、何か引っかかって、レビューを書けないでいた。
映画好きな友達は、何度も何度も劇場に足を運んだらしい。
ううむ。。。。

世代は、ジャストです。ティーンエイジャーからQueenは聴いていたし、新曲がどんどんでていた。CMも観ていた。見事なコーラスと、クラシック要素と、思い切った構成の曲も、Rockな曲も、詞の内容も、そのメッセージも、とにかく私の好み。好きなバンドベスト5に入れてもいいくらい。
ただ、時代の波に忘れ去られようとしている感は、ぬぐえなかった。
そこで、映画の話。 多少事実と違うストーリーは、現メンバーも、まぁ、受け入れるよりほかなかったんだろうと思う。

しかしだ。
別に、そんないざこざはなかった、のに、そういうドラマを入れたり、時間軸を少し変えて、画面のためのシーンに作り替えたり、そういうの、どうなの? と思ってしまう。
なにしろ、ホンモノそっくりさんが登場して、ライブの再現にこだわり、ノンフィクション、ドキュメンタリーのような作りにしているのに。

で。
つい先日、同世代の男友達とこの映画の話をしていたら、「いや、あれは、フレディじゃない!!」 と全く納得行かない様子。 彼は、自分はその傾向はないらしいが、やたらと男性に好かれるらしい。 なので、そういう傾向の男性が近寄ってくると、すぐわかる、らしい。 彼も昔バンドをやっていたし、Queenは聴いていた。 その彼の感想が、そういうことだそうだ。

そこで、やっとわかったことがある。
多くの人は、ディズニー映画が好きだと思う。ディズニーランドとかも。
私は、実はそうではない。 あの歪曲した児童文学、ペタンとしたキャラクターの表現が苦手だ。
勿論、いろんな新作も出ているし、観ないこともないが、好みではないのです。
(ただし、「ぼくの魔法の言葉たち」という映画で、自閉症の子が、ディズニー映画を繰り返しみることで、コミュニケーションを学んでいくのを見て、なるほど、と思いました。ディズニーの意義って、意外と大きいんだな、と)
でね。
あぁ、この映画は、Queenのディズニー的表現法による物語なんだ、世界観なんだ、って思えば、そっか、みんな好きなんだろうな、と納得できる。
実際のフレディは、もっとOutで暗いものがあって、みんなが直視できなかったのかもしれない。
だから、そこは、ちょっと中和剤を入れて、いい感じに仕上げた、って考えれば、もうこれは、仕方ないよね、と。
今、多くの映画が、LGBTへの理解を広げるために作られている。この映画だってその意図は大きいと思う。だからこそ、の、展開だし、それぞれのシーン。 そう考えると、この映画が広くヒットしたのは、良かったんじゃないかな、と思っています。    (ワタシは多分もう観なくていいけど)

まろ