劇場公開日 2018年12月7日

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「若者たちの未来に幸あれ!」青の帰り道 さくらんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0若者たちの未来に幸あれ!

2020年9月6日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

藤井道人監督作品ということで観ました。
この作品に私は若者たちへのエールを感じました。

キラキラと毎日輝いていて、ワイワイ仲間たちと楽しくやってた高校生活。このままこの時間が永遠に続くような気分でいたけれど、卒業後の実生活は何事も自分の思い通りにならなく、他人を羨み、鬱々とした日々だった…
7人のそれぞれが紆余曲折あり、その中には仲間の死もあった。

中でも戸塚純貴の演技は、途中参加というハンデをまるで感じさせなかった。この役は元々彼の役であったかのようで、タツオのお葬式の感情を荒げるシーンは胸を打つものがあった。

横浜流星もヤンチャな役の方が、持ち味が出るのかもしれない。やってることは窃盗、振り込め詐欺でどうしようもないんだけど、人間としての筋はちゃんと通ってたのかも。説得力はないけれども…。

そして、大事なのは今の自分は自分自身がいろいろな選択をして築き上げたものだってこと。
それは誰のせいでもない。誰のせいにもしてはいけない。
生きることは、つまづいたり、失敗したり、落ち込んだり、そうしてどうにか這い上がって、今までより強い自分になっていく過程だから。
そういう意味を込めて、こんな生き辛い世の中だけど、若者たちよ、頑張れ!未来に幸あれ!と伝えたかったのかなと思いました。

さくらん