劇場公開日 2019年2月15日

  • 予告編を見る

「【”人生は、選択の連続。そして、愛する人を救うための代償。”色彩の無い人生を送って来た男が、人生に色彩を与えてくれた女性の為に行った尊崇な行為を描いた作品。三木孝浩監督の恋愛映画に外れはない。】」フォルトゥナの瞳 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”人生は、選択の連続。そして、愛する人を救うための代償。”色彩の無い人生を送って来た男が、人生に色彩を与えてくれた女性の為に行った尊崇な行為を描いた作品。三木孝浩監督の恋愛映画に外れはない。】

2022年12月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 今作のフライヤーが手元にあるのだが、何故私はこの映画を映画館で観なかったのか。理由は敢えて記さないが、この映画の内容からではない。-

■幼少期に飛行機事故で両親を失った慎一郎(神木隆之介)は、事故の際の”あるトラウマ”により、友人も恋人も作らずに”色彩のない世界”で生きてきた。だが、彼を引き取った車両整備工場の心優しき社長夫婦(時任三郎&斉藤由貴)の下で、真面目に働いていた。
 ある日彼は、死を目前にした人間が透けて見える能力“フォルトゥナ(運命の女神)の瞳”を持っていることに気づく。
 自分の力に驚く慎一郎は、携帯ショップで働く親切な店員、葵(有村架純)に出会い、彼女の指が透けて見える事に気付く・・。

◆感想<Caution!  内容に触れています。>

・神木隆之介さんと、有村架純さんの相手を気遣う繊細な姿が、印象的な作品である。
ー 有村架純さん出演の恋愛映画は、ほぼ、外れはない。-

・両親を失った慎一郎を、親身になって育てる車両整備工場の心優しき社長夫婦を演じた時任三郎さんと、斉藤由貴さんも良い。厳しいが、慎一郎を信頼している社長を演じた時任三郎のいぶし銀の演技と、いつも明るい慎一郎のお母さんのような斉藤由貴さんの存在感。

・慎一郎と葵が惹かれ会い、恋人になる姿も、最初は”ちょっと”出来過ぎじゃない。”と思ったが、二人の幼き時の関係性が明らかになった再後半を見て、”成程、運命の二人だったんだね。”と納得する。

・慎一郎が、一度、葵を助けた後に、胸に疼痛が走るシーン。そして医者(北村有起哉)の診察を受けた後に、彼が慎一郎に言った言葉。
”他人の運命を変えるな。代償が来るぞ。”
医者も、“フォルトゥナの瞳”の持ち主だったのだ。

・そして、慎一郎は、再び葵の姿が透けて見え始め、公園の園児たちが皆、透けて見える。
共通点は、7:30の芦谷行き急行と分かった際に、慎一郎が取った行動。葵には沖縄に明日行こうと言い、幼稚園には”遠足の日を伸ばしてくれ”と懇願するが・・。
  葵は、旅行当日の朝”人手が足りなくなった・・。”と慎一郎にラインしてくる。
ー この葵の行動の真意が分かるシーンは、沁みる。葵自身が抱えていた”秘密”と、慎一郎が抱えていた飛行機事故の際のトラウマ <女の子を助けられなかったと思い込んでいた事。>-

<ラスト、慎一郎が葵や幼稚園児たちや多くの命を助けようと、発火灯を高く掲げ、急ブレーキを掛けながらも迫って来る列車から逃げる事無く、線路の上に決然と立つ姿。
 その後ろでは、線路わきのビル工事をしていたクレーンが、線路に崩れ落ちてくる。
 ギリギリで止まった列車。
 葵が、列車のドアをこじ開け、慎一郎の元に駆け付けるが、彼は”多くの命を救ったが故に”事切れていた・・。
 その後に、葵も“フォルトゥナの瞳”の持ち主であり、飛行機事故の慎一郎が”助けられなかった”と思っていた女の子だったことが明かになるシーンも、琴線に響いた作品である。>

NOBU
みかずきさんのコメント
2022年12月29日

コメントありがとうございます。

そうですね。私が今も投稿しているサイトの中には、字数制限を設けているサイトがあります。800字前後という字数制限です。

なので、私が映画レビューを書く時は、どんな作品でも800字を目標に書いています。

NOBUさんのご推察の通り、800字の字数制限が私のレビューを今の形にしたのだと思います。

では、また共感作で。

-以上-

みかずき
みかずきさんのコメント
2022年12月29日

共感ありがとうございます。

仰る様に、有村架純が出演したラブストーリーには外れがありませんね。
異性に惹かれるだろう仕草、表情、台詞、
恋する女性の仕草、表情、台詞、
ラブストーリーの女性役に必要なものを全て持っている女優ですね。
天性のものと演者として演じているものが程好くブレンドされた自然な雰囲気は絶品だと思います。

彼女のファンとしては、
これからも極上のラブストーリーを創出して欲しいです。

では、また共感作で。

-以上-

みかずき