劇場公開日 2018年12月21日

「製作陣の自信がなさそうな映画、キャストの演技が救い」ニセコイ たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0製作陣の自信がなさそうな映画、キャストの演技が救い

2021年2月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

笑える

楽しい

単純

評判が良くないことは知りつつも、ヤバイTシャツ屋さんにとって、初・映画タイアップということもあり、テレビで鑑賞。なるほど…サムい。笑

結論から言うと、製作陣の自信がなさそうな映画だった。王子様キャラが板につく中島健人に、イギリスの血が入るスレンダーな中条あやみの主演は、序盤の違和感が取れると、そう悪くない。現役高校生の池間夏海とキンプリ岸優太も作品のアクセントに一役買っていて、主演を立てた演技も決まっている。ただ、そこに寒い演出をドバドバ入れてしまうから、まぁ大変。突拍子もないギャグ的テロップやフレームを入れるので、味付けがとにかく濃い。余計な演出が省かれた演劇のシーンでは「おっ?いいぞ?」と思ったのに、そこだけって感じで、あとはズルズル。そもそも設定から無理があるだけに、キャストの振り切った演技に甘えても良かったと思う。効果音も忙しなく、こんな茶番に仕上げて、キャストが可哀想。だから、製作陣の自信がなかったんだろうな…と思う。

とにかく濃い味付けで素材より調味料の味しかしなかったのだが、前述したように、キャストは良い。寧ろキャストが頑張った。実写化したことが悪いのではなく、実写化するにあたってどうメリハリをつけるのかに迷うことが一番良くない。これはこれで収穫があったので、まあまあ満足。オススメはしない。笑

たいよーさん。