劇場公開日 2018年12月28日

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「素敵な映画でした、ありがとう!」こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 marimariパパさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0素敵な映画でした、ありがとう!

2020年5月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

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幸せ

原作を本屋で見たとき目を引くタイトルから「どんな話なんだろう?」って手に取ったこと覚えてますが、そのままになっていました。映画化されたとき予告編の大泉さんの憎たらしさがこれまた抜群で絶対観ようと思いながらタイミングを逃してしまいWOWOWで録画したもので初めて鑑賞!いやぁ、よかったです。もっと早く観ればよかった!と後悔しかり。
最近の大泉洋さんの作品、ハズレなしで安定の領域に入りつつありますね。
お涙頂戴物ではなく実在した鹿野さんという方を見事に演じられていたんでしょうね?!
原作未読なので不確かではありますが、エンドロールにあった「没後10年以上経っても今も鹿野家の家族とボランティアの方々が交流されていることからも大泉さんの演じられた鹿野さんの不思議な魅力を推し量ることができます。
正直最初からタイトル通りのワガママ炸裂で映画ということを忘れて本気でムカついてしまい若干心配になりましたが、観終わってみるととても気持ちよくなれる映画でした。
大泉洋さんの役づくり、今の日本の映画界を牽引していると言っても過言ではないような!(ちょっと褒めすぎかも)
高畑充希さん、『植物図鑑』『DESTINY 鎌倉ものがたり』で素敵な女優さんだなぁ、って思いテレビドラマでも『同期のサクラ』など難しそうな役をうまく演じて頑張ってるな〜っていうイメージでしたが今作でもヒロインとして鹿野さんへの感情がだんだん変わっていく様を見事に演じられてました。
三浦春馬さんもカッコよさとは裏腹にちょっと情けない役どころをよく演じられたと思います。前にテレビのドキュメンタリーで役者を続けられるか悩んでた時期があったって言ってましたがそんな頃の感情が出てる役柄でしたね。
萩原聖人さん、最近の役どころの中ではいい人側で少し安心です。
それから渡辺真起子さん、色々な話題作でやはりいい味出してます。助演女優賞をあげたいです。
タイトルの『愛しき実話』はかえって逆効果のような気がします。観てみれば、実話じゃないと変な話でしょう。鹿野さんという方が実在したからこそ小説化、映画化できたストーリーに違いありませんから。
酷評されている方もごく僅かにいらっしゃいますが私には素敵な映画でした。

marimariパパ