劇場公開日 2020年3月6日

  • 予告編を見る

「晩年、って言ってもわずか47歳だよ?」ジュディ 虹の彼方に ごーるどとまとさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0晩年、って言ってもわずか47歳だよ?

2020年3月28日
iPhoneアプリから投稿

ジュディ・ガーランドの伝記映画ーそれだけで早く観たくてそわそわしてました。「オズの魔法使」よりむしろ「スタア誕生」の彼女が素晴らしくて主演女優賞を取れなかった経緯を知って根に持っていたので(笑)。
そして娘のライザ・ミネリ(この作品でもちらっと登場)も大好きな大女優。母親ジュディと同じく波乱万丈に生きていて。

ジュディがまだ子供の頃から薬漬けにされていたのは有名な話だけど映像で見せられるとやはり凄まじい。当時は痩せ薬としてアンフェタミンが普通に使われていたらしいけどあんな子供に覚醒剤と睡眠薬を与えて不眠不休で働かせていたというショウビズ界の闇。「スキャンダル」もそうだけどこういう暗部が描かれた作品が評価されているというのはハリウッドも大きく変わってきたってことでしょうね。

亡くなる半年前のロンドンの日々を中心にジュディの壮絶な人生と女優魂を映していますが彼女を演じるレネー・ゼルウィガーが本当にお見事。ジュディが乗り移ったかのよう。そして歌もブラボー。どれだけトレーニングしたの??
アカデミー賞受賞式でオスカー像を手にして「この賞はもちろんあなた(=ジュディ)のものです」と語ったゼルウィガー。そこまでがこの映画かのようでした。

観賞後はずっと Over the rainbow を口ずさんでました。そして困難な日々の今だからこそ Get happy を聴きましょう♫

ごーるどとまと