劇場公開日 2019年5月10日

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「サスペンス色もあり。加害者と遺族、それぞれの人生の行方。」轢き逃げ 最高の最悪な日 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0サスペンス色もあり。加害者と遺族、それぞれの人生の行方。

2019年6月23日
PCから投稿

悲しい

知的

寝られる

【賛否両論チェック】
賛:轢き逃げ事件の加害者も被害者遺族、それぞれの視点からの物語が描かれ、それぞれの人間ドラマに考えさせられる部分が多い。意外なサスペンス要素も魅力。
否:セリフの言い回しが結構小説チックで、あまり現実感がないのが気になるところ。展開もかなり静かに進んでいくので、気をつけないと眠くなってしまいそう。

 前半は結婚直前に轢き逃げ事件を起こしてしまった青年と友人が、その罪と葛藤しながらも己の身を優先し、立ち直らんとしていく様に、人間の持つ浅ましさやある種の強かさをも感じさせるようです。
 後半は対照的に、最愛の娘を心ない事件で失い、その真実を求めて少しずつ暴走していく姿が、非常に切なく描かれていくのが印象に残ります。
 そして特筆すべきは、最後に明らかになる事件の意外な真相です。一見裏のない事件に思えた轢き逃げに、思いも寄らない真実が待ち受けているのには、驚かされます。
 セリフの言い回しなんかが小説チックで、あまり現実味はありませんが、人間ドラマもサスペンスも感じられる、そんな作品に仕上がっています。

映画コーディネーター・門倉カド