劇場公開日 2019年4月12日

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「殺陣はスゴいけれど・・・。呆気ない感満載のチャンバラ時代劇!!」多十郎殉愛記 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5殺陣はスゴいけれど・・・。呆気ない感満載のチャンバラ時代劇!!

2019年5月29日
PCから投稿

悲しい

単純

興奮

【賛否両論チェック】
賛:生々しく、どこまでも迫力のある殺陣が繰り広げられ、観ていて圧倒される。
否:物語そのものはとても淡白なので、感情移入して観るのが難しい。終わり方も非常に呆気ない印象。

 この作品の見どころは、良くも悪くも「殺陣」の一言に尽きると思います。単純にアクションというよりは、時代劇特有の緊張感というか世界観というか、剣客・多十郎の息づかいまで聞こえてくるような生々しい迫力の殺陣には、観ていて思わず圧倒されてしまいます。特に物語終盤は、そんな殺陣が幾度となく繰り広げられていくのが印象的です。
 ただ逆に言うと、ストーリー自体はものすごく単純かつ淡々と進むので、特段これといって思い入れがないと、少し退屈してしまうかも知れません。登場人物達の背景もほとんど語られないので、感情移入するのも難しいです。また、ラストも非常に呆気なく、あっさりと終わってしまった感が否めません。
 あまり細かいことは気にせずに、ただ純粋にチャンバラを楽しみたい方にはオススメです。

映画コーディネーター・門倉カド