劇場公開日 2019年4月12日

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「ちゃんとした物語が見たかった。」多十郎殉愛記 mg599さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5ちゃんとした物語が見たかった。

2019年5月2日
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鑑賞方法:映画館

中島貞夫監督久しぶりの長編劇映画、ということになるのだろうか。
ただ、名匠とかレジェンドとか呼ばれることについては、議論の余地があると思う。

ちゃんばらを撮りたいと監督は言っていたと思うが、これがちゃんばらならちょっと時代錯誤ではないか。
我々は北野武の「座頭市」を知っている。大友啓史の「るろうに剣心」も知っている。もっと言うなら黒澤明の「椿三十郎」も知っている。
高良健吾は相当頑張っていたと思うが、今度「るろうに剣心」の新作に出てみるといい。

幕末が舞台のようだったが、それは借りてきただけで、実はどの時代でもよかった、となると、身に迫るような切迫感は皆無で、物語にも入り込めない。

時代劇は、やっぱり難しい。2020年の司馬遼太郎原作の2本に期待しよう。

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mg599