劇場公開日 2018年8月3日

  • 予告編を見る

「皮肉だらけの歴史劇」スターリンの葬送狂騒曲 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5皮肉だらけの歴史劇

2018年8月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

イギリスとフランスの共同制作作品だけに、イギリスのブラックジョークと、フランスの嫌味と皮肉がブレンドされ、旧ソ連の政治家たちが全員人間のクズに描かれています。
急死したスターリンの後継者争いを、(歴史に沿ってはいるものの)滑稽に描く様は、日本でいうと「ドリフ大爆笑」とか、「LIFE~人生に捧げるコント」みたいなノリ。
コメディに徹しているので、それぞれモデルの政治家に似せようって気持ちはかけらもない。
スターリンを荒井注がつけ髭だけで演じたり、フルシチョフをムロツヨシが演じたりするイメージ。
面白いっちゃ面白い。
楽しいのだが、黒すぎて一般受けしなさそうな。

スターリンの再来的運営をしているプーチン政権下では、この映画がロシアで上映出来なかったのはもっともかと。

コメントする
コージィ日本犬