劇場公開日 2019年9月20日

  • 予告編を見る

「感慨深すぎます」アイネクライネナハトムジーク まつこさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5感慨深すぎます

2019年9月23日
iPhoneアプリから投稿

感慨深いにも程がある作品。
10年くらい前に、伊坂幸太郎や伊坂原作の実写映画にハマり始めて、その時に斉藤和義×伊坂幸太郎の縁や相性などを知り、斉藤和義も大好きになった。その時期に聴いてた「ベリーベリーストロング〜アイネクライネ〜」という斉藤和義の歌。斉藤和義が伊坂幸太郎に"出会い"をテーマに歌の作詞を依頼し、小説ならば書けるぜと斉藤和義ファンの伊坂が執筆した「アイネクライネ」、それを元に斉藤和義が作った歌が「ベリーベリーストロング」…そもそも伊坂が脱サラして物書きに転職するきっかけとなったのが斉藤和義の歌…。縁に縁が重なり深い絆が出来て、今回伊坂幸太郎が撮って欲しいとオファーした今泉力哉監督によって映画化された「アイネクライネナハトムジーク」泣。(映画化にあたり私も伊坂幸太郎も大好きないくえみ綾に漫画化してもらえたのもこの上ない幸福だと思う泣)
あの「ベリーベリーストロング」という楽曲内に出てきた登場人物たちやその人物とどこかで繋がるキャラクター達が動いて実際に体現してるだけで本気でジーンとした。鑑賞後、ベリーベリーストロングを聴いたら三浦春馬や多部未華子や原田泰造を思い出してしまうようになった。多分みんなそうなんだろうな。
内容は"出会い"や"それからどうなったか"を色々な人達を映しながら綺麗事だけでなく現実問題も含め描いている人間ドラマであり恋愛群像劇。良き伏線回収あり、この人とこの人がここで繋がってるありの…伊坂節炸裂のストーリー。一人一人のエピソード良し。私は特に「織田家」や「織田娘と久留米君」のエピソードめちゃ好きやなーと思った。キャラクターの演技力には経験値などもあり多少ばらつきがありながらも配役も良かった。萩原利久君と垣松祐里良かった。また是非伊坂作品の実写でお互いの相手役として出演して欲しい。あの2人は最近ほんときらきらしてるし演技も声もとても良いね…。三浦春馬と多部ちゃんも、幾度となく相手役で共演してて、そろそろ結婚して良いんじゃない笑。元彼も結婚したことやし…(と少女漫画脳の私は即座に思ってしまった)
今回の斉藤和義主題歌の、「小さな夜」も最高だった。映画本編で泣かせて、エンディングで泣かせて…劇場を後にするときには幸せな気持ちをほんのり心に残して出れる。そんな作品でした。

まつこ
CBさんのコメント
2022年7月24日

> 今回伊坂幸太郎が撮って欲しいとオファーした今泉力哉監督によって映画化
そうだったんですね。今泉監督の温かさがそこかしこに溢れている映画、自分も大好きなので、伊坂さんも嬉しい人選してくれたんだなあ、とあらためて幸せを噛み締めてます。

CB