劇場公開日 2019年9月20日

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「伊坂的ラブ・ストーリー」アイネクライネナハトムジーク bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5伊坂的ラブ・ストーリー

2019年9月23日
iPhoneアプリから投稿

原作は、大好きな伊坂作品、新刊発売時に既読。伊坂作品にしては珍しい愛をテーマにしています。配役も三浦春馬と多部未華子の好感度高い2人が主人公ということで、楽しみにしていました。

本来、6つの短編からなる、全く違うストーリーの中に、チラチラと関わりのある人が登場して、最後の章で、それぞれのストーリーが見事に1つに繋がりをみせる連作。

そこを、どう映像化するのかと思いましたが、早々繋がりも明らかになり、それ程の盛り上がりも無く、穏やかなままのストーリー展開だったのは残念だった。

恋愛に不器用で優柔不断な、佐藤。
佐藤と10年もつきあい、結婚に戸惑う紗季。
ボクシング元ヘビー級チャンピオン、小野。
妻と子供に逃げられた、藤間。
佐藤の同級生で結婚した由美と織田…。
そして、その子供達…。

それぞれの日常生活における、相手を思うアルアルが、淡々と描かれる中、「君の横にいる人は、あの時、出会えてよかった…と思える人ですか?」という言葉が、とても重みのあるテーマとなって、私達に問いかけてきます。

映画スケールとしては、少し物足りない感じはしますから、大切な人とホームビデオでご覧になることをお薦めします。

bunmei21