愛と銃弾

劇場公開日:

愛と銃弾

解説

ミュージカル、ノワール、ロマンス、アクションなどさまざまな要素が盛り込まれた異色作で、イタリアのアカデミー賞にあたるダビッド・ディ・ドナテッロ賞で15部門ノミネート、作品賞など5部門を受賞した。南イタリアの大都市ナポリ。看護師のファティマは勤務先の病院である犯罪に巻き込まれてしまう。「タイガー」と呼ばれるクールな殺し屋コンビを相棒のロザリオと組んでいるチーロは、目撃者であるファティマを殺そうとする。しかし、チーロとファティマは若き日に愛し合った恋人同士だった。そのことに気づいた2人の恋は激しく燃え上がり、ファティマを守るため、チーロは裏社会から逃れることを決心するが……。監督は「僕はナポリタン」を手がけた、マルコとアントニオの兄弟チーム「マネッティ・ブラザーズ」。

2017年製作/134分/イタリア
原題:Ammore e malavita
配給:オンリー・ハーツ
劇場公開日:2019年1月19日

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(C)MODELEINE SRL ・ MANETTI bros. FILM SRL 2016

映画レビュー

3.5なんでもありの”ごった煮”感が満載。イタリア版アカデミー賞受賞作

2019年1月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

冒頭にナポリの全体像を映し出し、そのままの流れで地上の教会を見下ろすという重厚なカメラワークにビックリ。クレーンなのかドローンなのか分からないが、出だしの一発で「おっ、なんかやってくれそうだな」と期待値が高まる。

このまま骨太な展開が続くかと思えば、今度は棺の中の死体が歌い出し、他の登場人物たちも感きわまるとすぐに歌い出す。それでいてドラマはコメディやメロドラマの系統を組み、だがノワール風の暗黒街映像になると途端にスイッチが入って、セリフの中で『ゴモラ』などの映画やドラマを引き合いに出すほどの黒光りなタッチに。

つまり、なんでもありの全て詰まった福袋的な怪作なのだ。正直、日本人にとってクセの強い映画とも言えるが、これにノレるかどうかはもう観客次第。インド映画を堪能するような気分で臨むのがちょうどいいのかも。これほど現地でイタリア人に囲まれながら見てみたいと思わせる映画も他にないだろう。

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牛津厚信

4.0珍味

2021年3月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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odeonza

3.0What a Feeling!!

2021年1月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ミュージカル風ギャング映画。色んな要素を盛り込んだ異色作でしたが、基本は久しぶりに出会った元恋人が組織のボスの指令から逃亡を図るという内容。その指令というのも、自分が妻マリアと隠居生活をしたいがために死んだことにしようとしたため。生きていることを目撃した看護師ファティマを「消せ」と命じられた部下のチーロは実は元恋人だったという設定だ。

 死体がいきなり歌いだすという驚きのオープニングだったけど、その後は普通のミュージカルアクションといった感じで、敵対するグループも登場しなくなる。とにかく無駄な殺し合いの連続でげんなりしてくる。

 その他面白いのは曲がバラエティに富んでいることだろうか。最初の死体は演歌風だし、ヒップホップ系、ラテン系、ロック系と様々だった。また、ボスの甥にあたる男がニューヨークでチーロとファティマを匿ってる男の娘を人質にとるという斬新なエピソードは面白かったかな。また、最後にはどんでん返し(かなりチープ)も待っているし、集中力が切れることなく鑑賞できたのも上手い編集なのだろう。イタリアの賞を独占ってほどじゃない気がする・・・

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kossy

3.5Amore

2020年8月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

登場人物のキャラクター、突然歌い出す構成、フィルムから伝わる空気感など、作品の全てが濃すぎました。情熱的というか、血が濃いというか、日本人とはやっぱり違いますね。ある意味羨ましい。ちょっと長すぎだけど、ラストは良かったです。

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ミカ
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