劇場公開日 2018年12月22日

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「掘り出し物」家(うち)へ帰ろう fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0掘り出し物

2020年2月29日
iPhoneアプリから投稿

一言「予想の斜め上をいく、奥深さ」。

◎よかった点◎
・見る前は「老人が友の元へスーツを届ける」珍道中かな、と見始めました。
孫娘と小遣い交渉をしたり、道中で居合わせた人たちに助けられるなど。
頑固さからくるコミカルな面もあったけど。
1945年、ホロコースト。
若き日の戦時中の苦労話が随所に挿入されていて、胸が痛む。

・アルゼンチンからヨーロッパにやってきて。
「ドイツの地を踏むことなく、ポーランドに行きたいんだ」。
何を言い出すんだ?と思ったけど、それはいかに辛かった昔の傷がそうさせるんだな
(道中窃盗に遭い、飛行機代はない)。

・道中助けてくれた若い世代(老人から見たら)。
戦争も遥か昔の出来事になり、平和な今を生きている象徴として。
老人を手助けする様がいい。ウイットにも飛んでいたりね。

・老人のラスト、友はそこにいるのか。「母を訪ねて三千里」的に、胸熱&ウルウル。

△いまいちなちな点△
・なし。

⭐️今日のマーカーワード⭐️
「会えないことも会うことも、こわい」by主人公。

ゆき@おうちの中の人