劇場公開日 2018年12月22日

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「ほっこりした佳作」家(うち)へ帰ろう コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ほっこりした佳作

2019年1月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

アルゼンチン・ブエノスアイレスに住む、仕立て屋のアブラハム爺さんの話し。
頑固で意地悪、すぐうそをつき、人の話を聞かない爺さん。
娘たちに家を売られ財産を取られ、悪くなった片脚を切断の上老人ホームに送られるという前日、家出をしてしまう。
彼が向かったのは、ポーランド。
1945年の昔に命を助けられた恩人であり、幼馴染の親友のところ。
70年ぶりに彼に会って、自分の作ったスーツを渡すために……

腕についた数字。
悪夢として蘇る過去。
頑なであった理由が少しずつ明かされていく。

彼が旅の途中で出会う女性たちとの交流を通じて、意固地な心が解けていき。

そして、旅の果ては……
ほっこり。

大きな展開の映画ではない。
100分程度の小さな話なのだが、今なお第二次大戦による心の疵を抱く者たちへの、優しさに溢れていた。
ちと、頑固爺さんが美女たちにモテモテ過ぎなのが納得できんところはあるが(笑)、それ以外は実に涙を誘う作品でありました。

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コージィ日本犬