ブリグズビー・ベアのレビュー・感想・評価
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オタ萌え
特殊な環境で育ったため偏った価値観を持つ主人公と、一般的な生活を送る人々との間の会話や価値のズレで笑いを生んでいる。同時に異端である彼に共感するのは映画冒頭から彼の特殊な生活を見ていることと、観客自身も自分と他人を理解する困難さを感じているからだろう。
彼の無垢さが通じて、まずは若者(偏見が少ないのが若者の素晴らしさ)から彼を理解していく。社会的偏見の象徴である警察側の人間が早い段階で彼に感化される。展開的には壁になるべき存在なのに最初の刑事がすぐ彼の魅力に飲み込まれるから、第二の刑事が立ち塞がるかと思いきや・・・
この辺は脚本の甘さなのだが、逆に彼らの優しさに涙する。
実はダークサイドに落ちたマーク・ハミル演じる誘拐犯が中盤全く出てこないが、彼の愛情深さはブリグズビー・ベア自体に込められているから、観客は彼を具体的に見なくてもその優しさを知っている。
誘拐した子供の為に、幾ら変態でもあれ程の数のビデオは作れない!!
ものすごい愛情だ。但し間違った方向だが。
その辺を厳しく問う姿勢はないが、そもそも作り手はコメディの人で、この捩じれた設定はコント的な作りなのだ。しかしその中に「もの悲しさ」が漂ている。不思議な話だが共感する。やはり超個人的な話ほど普遍性を持つということなのだろう。
何か1つで良い
ブリグズビー・ベア鑑賞いたしました!
個人的には大好きな一作となりました。
予告編を観たときには「クマ?ちょっと幼稚な感じの作品なのか?」と、大変失礼な印象を持っておりましたが、実際に映画を観ると、深みのある作品で、環境が変わっていく中でもブリグズビー・ベアに命を燃やす主人公の姿や、そんなジェームズに戸惑いながらも今のジェームズを認めようとする周囲の人物の成長(特に本物の両親)に感動し、気付けば終わり際には笑いながら泣いていました。
ジェームズが愛したブリグズビー・ベアのように、何か1つでも「大好きなものがあること」、「大好きなものを追い続けていくこと」って、簡単ではないけど、やっぱりいいな、かっこいいなって感じました。
ハートフルで暖かみのある作品、ほっこり気分になるのにうってつけの作品です!
ぜひご鑑賞ください!
眉が動く着ぐるみステキね
クマ映画だろう、という予想のみで出かけた。
これは良かった、見てホントによかったと思えた映画。(できれば事前に知識入れないで観て欲しい)
作り手の優しい視線が映画的なワンダーとピタリと歩みを進めて到達した見事なラスト!思い出しただけで泣けてくる。素晴らしい。激烈にオススメしたい。
セリフが刺さる
子供の頃に誘拐されて育てられた主人公が、偽親が作った教育ビデオの続編を映画製作する話。
あらすじをサッと読んでから鑑賞。
どう広がるのかと心配だったが、攻撃的な映画ではなく登場人物みんな優しい。
マーク・ハミルってルークのイメージしかなかったけど、ジョーカーの声優もやってるんだっけ?新たな才能を画面で見られたのがすごく新鮮だった。
巧妙なヘンテコ映画
☆良かったところ☆
物語の展開が、行動と結果が走り、もはやスリリング。いちいち説明せず、視点の切替を巧みに利用しながらの情報の見せ方が巧み。
この主人公の世界はむろん小さいし、果たして小さいまま終わったのかもしれないが、物語の設定は複雑で壮大。
設定の工夫が、工夫に終始せず、伸びやかに普遍的。幸福論について多く提起している。
★悪かったところ★
パーティ好き若者たちとの関係構築の手段。薬物への魅力という短絡的な道具がなければ彼を魅力的な友人たらしめきれなかったように思えて、しょんぼり。
映画愛、最高!
誘拐、監禁、マインドコントロールと宜しくない状況下でありながら、映画という方法を用いて、新たな生活環境でやりたい事を具現化する主人公、さらにはそれをサポートする周囲の人々。もともと映画作成の映画は大好きなのだが、この映画は笑いあり、最後には涙がありと最高の映画。絶対に広く公開した方が良いのに、全国で14館公開との事。必見映画と思います。採点は限りなく☆5にちかい4.5
ラストにハッとしてしまい
号泣!
大好評の噂は聞いていたので期待しすぎたせいか、序盤はあんまり盛り上がらないなぁと思っていたら、途中からグイグイと惹きつけられ、ラストの方はのめり込み、ラストシーンに号泣!
25年間を埋め合わせたいと思う気持ちもわかるので、ブリグズビーベアを否定したい気持ちもわかるし、それを奪われたくない気持ちもわかる。
その辺りを上手く昇華していってくれたので嬉しかった。
ラストシーン、自分の大好きな映画「インサイドヘッド」を思い出してしまった。
この着地点は最高!
マークハミルのパッと変わる演技もさすが本職!
そして、フードの男の演技、場内爆笑!
また観たい!
そう思える映画でした!
ほっこりするなぁ
あらすじを知らずに見た方が面白いタイプの映画。
ジェームスは超絶真っ直ぐで、もはやカッコいいし、登場人物みんな凄いイイ奴だし、マークハミルは愛に溢れたド変態だし、まぁとにかく気持ちの良い人達ばかり。
設定自体は結構シリアスなのに、少しも暗くならずに、ほっこりする映画。
ブリグスビーTシャツ欲しい!
誘拐・監禁・洗脳を当事者の主人公の目線で描かれるストーリー構成が今っぽく新鮮でした。
ただ、スパイク・ジョーンズ的にクールに描いたのだと思いますが… 主人公がピュアなのは解るが、肝心なストーリーが動くほど、彼に人気がある理由が描き切れていない所が残念でした。もう少しイケメン寄りのキャラならそれも許せたかと思いますが。
主人公が着ていたB級アメリカンなブリグズビーTシャツが欲しい!
再生と肯定
最初、作品のタッチがどちらにむいてるのかわからなくて気持ちがついていかなかったけど、最後は笑いながら泣いてた。マーク・ハミルが大活躍してるのも見所。
ただどこかで観たような感を凌駕するほどの何か、が足りなかった。風刺でも笑いでもテンポでもなんでもいい、あともうちょっと驚きが欲しかった。
良い映画は、良いなあ
見た後、「でも音楽はよかった」「演技は良かった」とか、良かった探ししなくてすむから。
出てくる人みんな良い人。かわいいお話。最後泣いちゃって、1人で見に行ったけど隣の人に「おもしろかったですよねー」って言いたくてしかたなかった。
過不足無いし、言いたいことがちゃんとあって志が高くて、押し付けがましくない、本当良い映画だった。見て良かったー。
このクマのぬいぐるみがあったら、間違いなく買います。
なにこのハートウォーミングな展開とラスト!ちょいとウルウルしちゃったもの。
「洗脳されて気の毒に、世間のこともわからずに」っていうのは押し付けだった。とても純真で勇敢で、それは全部あのクマのおかげ。教育番組らしいチープな作りが、まるでまだ成熟しきれていないジェームズの人格とシンクロしてるようでまたよかった。期待値をはるかに超えた秀作だった。
この設定勝ち
まったく中身を知らずに観たけどいい感じの映画だった。この設定は思いついても誘拐犯がさらってきた子供のためにテレビ番組をつくる、ある意味誘拐より特殊な感性の持ち主であるとこがキモですね。しかもその役を、あれっ、これ、あの人? そうだよね? という感動がラストのナレ撮りで爆発。
キャスティングも妹とその友達、いいね
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