劇場公開日 2018年6月23日

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「包含」ブリグズビー・ベア Kjさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0包含

2018年10月8日
iPhoneアプリから投稿

社会から隔絶され異分子にならざる得なかった個人が社会と対話をしながら、一方では人を惹きつけ、一方では拒絶される。シザーハンズでは主人公は孤立する展開になるが、ここでは、社会が歩み寄って彼を迎え入れる。時代的なメッセージ性を感じる。
クライマックスに向けて、この社会との和解とトイストーリーに似た子供から大人への脱皮展開が重なって押し寄せてくる。涙腺が決壊する。
少し都合が良すぎる話かもしれないが、カウンセラー、実の父、実の妹からの視点を交えて、安直なファンタジーになることは防いでいる。よくできた脚本。新しい才能。今後のカイルムーニーの動向が気になるところ。

Kj