劇場公開日 2019年4月5日

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希望の灯りのレビュー・感想・評価

全63件中、1~20件目を表示

4.0スーパーマーケットというかりそめのユートピア

2019年5月29日
PCから投稿

悲しい

楽しい

知的

スーパーマーケットという閉ざされた空間をひとつの小宇宙に見立てるというアイデアは決して物珍しいものではないが、ルーティーンの繰り返しのような職場が、主人公に取っては自分を閉じ込めるのではなく、社会というものに繋がるための扉として機能していることに新鮮さを感じた。

一方で主人公に限らず、本作に登場する個人の「家」は一種の牢獄のように描かれている。「家」は孤独を色濃く感じる場所であり、彼らにとってスーパーマーケットは人と触れ合い、仲間意識を共有することができる場なのだ。

しかしやがてそのスーパーも、世の中の大きな流れの中にポツンと浮かんだ避難所のようなものであることが示唆されるのだが、だだっ広いところにポツンとある無機質なスーパーマーケットから豊かな人間ドラマを生み出し、オアシスのような温かみを感じさせてくれた監督の視点に、大きな魅力と希望を感じています。

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村山章

3.5少しの光

2024年2月24日
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鑑賞方法:VOD

巨大スーパーでの品出しやフォークリフト作業、そこで交わされる従業員たちの会話や交流。きっとこの外や家庭よりもここは仲間と社会とつながる場になっているんだろうなと思った。主人公がバス運転手に「良い1日だった」と答えるシーンはとてもいいですね。彼にとってはこの日常がそう思える日々なんだなと。

ベルリンの壁崩壊から30年近く経っても、西側と東側ではインフラや賃金にも結構格差があるみたいですね。それは人の心にも禍根を残していると。

あと、ブルーノはマリオンの夫だったんではないかと思っている。やけにマリオンの旦那のこと詳しいし(暴力的だとか実は自分のことずっと話してたんでは)最後は主人公に託そうとしてたし。まぁ真相は分かりませんが。

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mono

4.0ドイツ再統一後、28年の無念の日々をひっそり孤独に耐え続けた中年男の死

2023年9月19日
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鑑賞方法:VOD
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徒然草枕

3.5丁寧に丁寧に作られた作品

2022年9月13日
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とまちゃん

3.0フォークリフトの波音

2022年8月11日
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鑑賞方法:VOD

長い人生つまづく事も多い。
常に孤独を感じてる。
そんな中でも、何を聞くか、何を感じ取るか。
幸せと感じる事は些細なことなのかもしれない。

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上みちる

3.5終始、静かに流れる感じ…

2022年7月6日
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単純

寝られる

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こしあん

5.0オフ・ビート

2022年6月22日
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鑑賞方法:VOD

ジム・ジャームッシュの様な映画だと思った。オフ・ビートってやつ。しかし、フランス映画の様に理屈をこねない。
物語の流れの後ろにあるもう一つの流れを想像させてくれると思った。そう言ったアイテムが映像の中に散りばめられている。

それでいて、立派なコメディ。

ネタバレさせたくないが、テーマが分かりさえすれば、凄く面白い。3つのオムニバスとして、フランス人なら作るだろうな。

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マサシ

0.5東西統一後の負け組を描く

2022年5月29日
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odeonza

4.0無口な映像から受ける感情。

2022年5月24日
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旧東ドイツの空気感は知らないが、
ちょっと暗くて寒くて堅い感じ。
そして無口なイメージ。

主人公は脛に傷を持つ青年クリスチャン。
表情は柔らかいが社交性があるわけではない。
スーパーマーケットの同僚たちは、
そんなクリスチャンを好青年として感じている。
国柄なのか土地柄なのかは知らないが、
あまり身の回りの深い所を話してこないし
詮索したりもしない。そういう人たち。
それが居心地の良さにもつながってくる。

無口な人ってのは、よく観察する。
それゆえ、表面的な会話よりずっと
その人の内面をよく知られる。感じられる。
しかも古参の従業員たちはみな
旧東ドイツ時代からの同僚で気心を知っている。
だからこそ、ブルーノが抱えていた闇を感じられなくて
深い悲しみに包まれてしまう。

映像表現からも、その人種性のようなものは
強く感じられる。
ドリーやパンは多用されず、
基本的にフィックスカット。(カメラは固定)
アングルは平面的で奥行きは出さない。
人物のカットは真正面から真後ろへの直線的な切り返し。
セリフ前後の間は、一般的な映画よりも長め。
この「間」が実に内容に合っている。
北野映画を思い起こさせる映像表現に近い。
だからこそ、観客は余計な映像情報を入れずに
登場人物の内面を読み解けられる。

無骨だが実に感情豊かな、
スーパーマーケット=家族のような温かい場所。
じんわり胸に染みわたる、とても柔らかい、いい映画でした。

これが日本のスーパーマーケット映画だったらどうだろう。
パートのおばちゃんの井戸端会議から始まる根も葉もない噂話。
表面的な仲の良さを装って、同僚を陥れる人間模様。
異性にほんの少し好意を持っただけで不倫話にまで膨らませる想像力。
そんな映画は見たくないなぁ。

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にゃろめ

4.5穏やかに

2022年1月13日
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色々と匂わせながらも、壊れることなく流れる
何かを期待するこちらを、心地よくはぐらかす
うまいなあ
そして最後、ほんの少しのことで幸せになれる
いやあ、いい終わり

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アウトテープ

3.5満たされるとは

2021年10月30日
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ほぼスーパーマーケットで起こっている日常。物はあふれているのに、働く人の心は皆どこか憂いもあり物悲しい。フォークリフトが印象に残る。

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Ironout22

3.5孤独の闇、寒くてしかたない寂しさ

2021年10月24日
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悲しい

難しい

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a0064

2.5なんとも評価のしづらい

2021年10月8日
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鑑賞方法:VOD

仕事場を延々と舞台にしてるのがちょっといい。そして、薄暗いけどあの倉庫みたいな店内が美しくみえる。なんか倉庫でバイトした記憶が蘇って親近感もおぼえた。人間関係や雰囲気も悪くない。

ただ、個人的にどうしてもダメだったのが主人公のキャラ。家勝手に入ってウロウロするシーンはほんとどん引き。。完全なる変質者。職場恋愛で悩みすぎるのもキモいしどういう男だよ、と笑 そういう設定なんで仕方ないが、そこでちょっと気持ちがはなれた。

良い点もありながら、個人的に合わない部分もあった、なんとも評価のしづらいということで平均かな。。

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okaoka0820

3.0日常の中の小さな喜び

2021年7月20日
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悲しい

幸せ

事件らしい事件も起こらない淡々とした物語。たまにはこんな映画も良いものだと思う。まるで実人生を映したかのようで、もしかしたら私も、今こんな生活をしているのかもしれないと、そんな気持ちにさせられる。

特に夜の映像が美しい。主人公の青年が家路に急ぐ横を、何台ものトラックが連なって走るシーンとかとても幻想的。無機質な環境の中に、必死に生きる人間達がいる。特に中年以降の人達には、ずしんとくるものがあるのではないだろうか。

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ウチレオ

3.0淡々と

2021年7月12日
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鑑賞方法:VOD

ちょっとキムラ緑子みたいなマリオンに惹かれるクリスティアン。
惹かれ方も近づき方も唐突だが、ま、いいでしょう(笑)
フォークリフト、操縦できたらカッコイイだろうなぁ。
淡々と進む映画。静かに鑑賞したい方へ。

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ジャーニー

3.0理想の職場

2021年2月1日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

楽しい

難しい

刺青を微妙に隠して大型スーパーで働ける寛容さが羨ましい限り、初心者でフォークリフトを運転する不安定さは経験があればハラハラ、ドキドキしてしまう場面でもあり、深夜帯だからこそ?の周りの緩さが和める優しさを感じてしまう。

フォークリフトの練習場面で"Son Lux"の「Easy」が流れるが「モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由」の主題曲でもあり、映画のジャンルが違うだけで曲の雰囲気も変わってしまう不思議な感覚。

無口な主人公に訳ありな過去がありそうなのは上半身の刺青や昔の友人で何となく匂わせ、マリオンやブルーノに関しては描かない難しい事情が?

クリスティアンの存在感がギリギリに危うさを誤魔化しているような、挙動不審に思える表情を含めた不安定さ。

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万年 東一

3.5日常

2021年1月20日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

ドイツのとあるスーパーマーケットで新規に働くことになった青年を中心とした日常が描かれています。
イベント的なものがないため、淡々とした印象が残ります。
そのため、尺が少し長いと感じました。
わたしにはタイトルにあるような希望は、感じ取れなかったのですが他の方はどうなんでしょうか?

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たけお

4.0静かな映画(^-^)

2020年7月29日
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幸せ

こういう静かな日常を描いた作品好きです、あのスーパーへ行ってみたくなりました!
夜勤で働いてみたいです、フォークリフトは上手くできないと思いますが(笑)

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映画は生き甲斐

4.0なんでもないようなことの良さ

2020年7月12日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

冒頭の音楽は2001年宇宙の旅を想起させた。
さしずめ、あのコストコみたいなスーパーは太陽系宇宙、漂うフォークリフトはディスカバリー号か?
次いでに言えば、ブルーノはHAL9000、マリオンはモノリスになるのか?

余談はさておき

ストーリーは侘しい、それなりに過去のある独身男の日常を切り取った内容になっているのだが、その中にこめられた淡々とした流れがリアルに感じて安心感を与える。
いわゆる独身男あるあるもので、自分にとっても、昔自分が感じた一部分のようで、だよねぇと唸ってしまう。

物質的な西側社会ではない、精神的な東側社会の日常の質素な良さが滲んでくる作品。鑑賞後にじわじわ着ます、この作品は。

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ちゆう

3.5タイトルなし

2020年7月11日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

旧東ドイツ生まれの作家
クレメンス・マイヤーの短編小説
「通路にて」の映画化
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ライプツィヒ近郊の大型スーパーを舞台に
社会の片隅で助け合う人々の様子を描く
.
其々苦悩を持つが
皆素朴で優しい従業員たち
人との繋がりの中から生まれる
生きる希望
小さな希望が日常を潤す
静かな映画です

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lily