劇場公開日 2019年3月23日

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「【少しイタイ人を描かせたら大九監督と思ったが、想いが空回りしているのではないかな、と思ってしまった作品。少し哀しい気分になってしまった作品でもある。】」美人が婚活してみたら NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0【少しイタイ人を描かせたら大九監督と思ったが、想いが空回りしているのではないかな、と思ってしまった作品。少し哀しい気分になってしまった作品でもある。】

2020年6月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

難しい

ー冒頭からラストまで、哀しい気分が晴れる事はなかったなあ・・。何が”あの作品”とは違っていたのだろう・・。-

 ・美人でありながら、男性との縁がないタカコ(黒川芽衣)さんの考えが、どうしても”独りよがりの甘い考え”としか思えなかったし、園木さん(中村倫也)に対して、土壇場でのあの行為はちょっとなあ・・。
ー園木さん、優しすぎるよ・・。-

 ・ケイコ(臼田あさ美)さんの主婦としてのきつい経験に基づいた厳しいアドバイスの数々も、切なく思えてしまったし、母親からの”言ってはいけない電話”のシーンも辛い。
ー深い友情がないと、大声での喧嘩は出来ないね・・。-

 ・矢田部(田中圭)さんとの関係性の終わらせ方も、どうかなあ・・。

■自らの人生に焦り始め、結婚に逃避しようとする女性タカコの姿を良く表しているとは思ったし、ケイコとの関係性も上手く描けているとは思ったが、主要な4名の登場人物の造形が浅く、物足りないと思ってしまった作品。
 今作の主演女優さんには大変失礼ながら、”あの作品”の主演女優さんの凄さを再認識してしまった作品でもある。

<結婚する前に恋をする過程が必要かどうかは分からないが、イロイロとイタカッタ作品。大九監督には、イタイ人々を”その人の奥底まで入り込んだ”映画を作って欲しいなあ・・。(この作品も、そのような意図で制作したのだろうとは思うが・・)>

NOBU