劇場公開日 2018年12月7日

「「ホラー好きの固定概念を二度裏切る」」来る 一撃さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0「ホラー好きの固定概念を二度裏切る」

2020年8月20日
iPhoneアプリから投稿

私のようなJホラー好きは、近年のJホラーに少し飽き飽きしている。しっかりと怖くて、しっかりと後味悪いのJホラーは近年見かけない。これもそうなのか?ん!?ちょっと違う!?のはずだった。レビューの前にもう一度観るべきかとも思う。

↓イイね↓
●主演岡田准一!?って思うほど、序盤は主演妻夫木聡。と言うか、視点が様々な人物に入れ替わってゆく展開は新鮮。同じ「アレ」を見ているはずだが、見え方が変わるのは飽きさせない。
●妻夫木聡は適役。あの軽薄で裏のある感じはあの顔に合ってる。もう好青年の彼は見れないし見たくない。裏があるイケメンは、男同士なら好感しかない。女とは真逆かも知れない。
●誰か死ぬ度に視点の移動があるため、主人公が変わっていく感覚になり、主人公級の演者が次々と死ぬという衝撃を覚える。ホラー好きの喜びが何度か訪れる。

↓最悪だね↓
●鈴木光司ワールドのような終始オドロオドロ風ではない。メリハリはあるけど、Jホラーを観ている満足度は少し薄れる。
●岡田准一の無駄使い。Jホラーって、そのJじゃないんですけど。しかもファーストカットのアウトローで暗い感じは中盤で消える。途中からはもう岡田准一。
●後味悪い展開が楽しかったのに、クライマックスがアレ?なんか見逃したか?と思わせるようなエンディング。大掛かりな除霊はお祭りみたいだし、パーッと派手に血が飛び散っただけで一体何が起こったのやら。
●一番のがっかりは、怖くない。これに尽きる。

もう一度観てみたいとは思わないが、あまりにもラストの残尿感半端ないから検証したい。漏れるーーー!ってトイレ駆け込んでテッポウ魚くらいしか出なかった。普通なら泌尿器科レベル。

一撃