劇場公開日 2019年12月13日

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「監督のイメージを役者がしっかり形に。」カツベン! しおまるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0監督のイメージを役者がしっかり形に。

2021年7月26日
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鑑賞方法:VOD

活動弁士の役者さん達はどれだけ鍛えて撮影に臨んだのでしょうか。
それぞれがしっかり役を落とし込んだ上で、活動弁士としても成立していたように感じます。
監督がイメージしたものを、しっかりと役者さんたちが形にしてくれているのではないでしょうか。
こういう映画を見ると、話題作りとしか思えない意味不明なキャスティングをし続ける「豪華キャストによる超大作」アニメ映画って本当にどういうつもりなのかと思ってしまいます。
話を戻しまして、ストーリーや展開も非常に引き込まれるもので、楽しめました。
ど素人としては、ラストはシンプルにハッピーエンドにならないものかなと思ってしまいますが…

あとは山岡さんの役回りがちょっとわからなかったかなと…
活動写真そのものへのリスペクトがあって、弁士の必要性に疑問を感じ、弁士が主役であるかのように振る舞う他の弁士に嫌悪感を持ち、挙句勝手に笑い物に仕立てる國定に対しては、実力は認めていても、そのやり方には疑問を持っていたはず。
それが最後のつぎはぎ公演を推す立場になるということは、写真へのリスペクトではなく、単純に弁士の存在意義を求めていただけなのか…?

しおまる
しおまるさんのコメント
2021年7月26日

コメントありがとうございます!
そうなんですよ!
かつての名手がすっかり衰えたと思わせておいて、その技を隠していただけだった…という展開は個人的にも好きですし、非常にワクワクするものなのですが、その芯がブレるとただベタな展開に頼ったような印象になってしまいますね…

しおまる
kazzさんのコメント
2021年7月26日

永瀬正敏がいい味を出していただけに、山岡のキャラクターのブレは気になりましたよね。

kazz