劇場公開日 2018年5月26日

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「【”Forbidden Lovers 台湾Ver.”美しき女性が大国、中国と対立する台湾の831部隊の「軍中楽園」に居た哀しき理由。紅、丹、緋色の使い方も印象的なヒューマンドラマ。】」軍中楽園 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”Forbidden Lovers 台湾Ver.”美しき女性が大国、中国と対立する台湾の831部隊の「軍中楽園」に居た哀しき理由。紅、丹、緋色の使い方も印象的なヒューマンドラマ。】

2021年12月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 中国の、チャン・イーモウ監督の「紅いコーリャン」「紅夢」を代表として、中華圏の映画の赤、丹、緋色の使い方は秀逸だと思っている。
 日本映画でも、イギリス兵とヨノイ大尉の”Forbidden Love”を描いた大島監督の「戦場のメリークリスマス」はその範疇に入る名作である事は、万民が知る所である。-

■1969年、中国と台湾が対立していた時代。
 台湾の青年兵・バオタイはエリート部隊にいたが、“カナヅチ”であったため「特約茶室」を管理する831部隊で働くことに。
 特約茶室とは「軍中楽園」と呼ばれる娼館で、バオタイはそこで影のある女・ニーニーに出会う。

1.二ー二ーを演じたレジーナ・ワンの清楚な美しさ。
 二ー二―は、「軍中楽園」の中でも一目置かれた存在で、一日に一人しか”客”を取らない・・。
 - レジーナ・ワンはその後、「鵞鳥湖の恋」で久方ぶりに姿を見たが、メインはグイ・ルンメイであり、やや残念であった。それだけ、中華圏の俳優陣の層は厚いのだろうか・・。-

2.「軍中楽園」で”働く”女性達と男達との関係は、基本的には性欲処理という味もそっけもない関係であるが、
 ・苛めに遭っていたホワシンが娼婦のシャシャと、逃走したり
 ・年老いたラオジャンが小悪魔的なアジャオに惹かれ、結婚を申し込んだり・・。
  - だが、悲劇的結末が待っている。-
 と、男女関係が芽生えるケースも描かれている。

3.そして、パオタイが耳にした、ニーニーが「軍中楽園」に来た、哀しき理由。
 - ニーニーが息子に密かに電話している”母親”としての優しき声・・。-

4.漸く肌を合わせる、ニーニーとバオタイだが、行為の途中で、彼は自らニーニーから離れる・・。
 - 彼の、貞操観念の強さ及び、男としての理性が性欲を押さえつけたシーンである。ニーニーの息子への電話を聴いていれば、そうなるよなあ・・。-

<美しくも、哀しきヒューマンドラマ。
 最も驚いたのは、「軍中楽園」が1990年まで続いていたと言う事実である。
 罪を犯した女性が、減刑のために来ていた施設が、20年も続いていた事に戦慄した作品である。
 男女の行為は、愛あってこそ崇高なものになると思っているので(綺麗ごとを言うな!と言われそうだが仕方がない。私は、”そういった施設”には一度も足を踏み入れた事はないのだから・・。)
 「軍中楽園」と呼ばれた施設の哀しさと、娼婦の一人が誰の子かは分からないが、子供を無事産んだシーンには、少しホロリとしてしまった作品でもある。>

NOBU
bloodtrailさんのコメント
2021年12月24日

この後に「彼女は夢で踊る」が来たんですw

bloodtrail