劇場公開日 2018年10月20日

  • 予告編を見る

「2つの視点を楽しめる。一風変わったクライム・サスペンス!!」ザ・アウトロー 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.02つの視点を楽しめる。一風変わったクライム・サスペンス!!

2018年11月10日
PCから投稿

怖い

興奮

難しい

【賛否両論チェック】
賛:追う刑事と狙う強盗団。2つの視点から楽しむことが出来る、重厚なストーリーが印象的。意外性のあるラストも、サスペンス好きには嬉しい。
否:展開がかなり複雑なので、観ていてかなり頭を使いそう。よく分からないと痛快さが感じられない。

 片や、治安を守るために悪には容赦ない重犯罪特捜班のニック。そして片や、名うての強盗団のメリーメン。1つの映画として二者の視点を楽しむことが出来るのは、それだけで重厚さを感じさせる内容です。やがてそれぞれがそれぞれの大義の下に、その運命を交錯させていく様は、観ていて思わずハラハラさせられてしまいます。
 ただ難点としては、メリーメンの計画がかなり複雑なのに、観ている側にはほとんど説明してくれないこと。なので、
「えっと・・・ここがこうなって、結局・・・こういうこと?」
と、勝手に頭の中で考えるしかないので、あまり痛快感がないかも知れません。
 とは言うものの、クライマックスの銃撃戦からの驚きのラストは圧巻です。最後に笑うのは果たして誰なのか。サスペンス好きは必見の作品といえそうです。

映画コーディネーター・門倉カド