劇場公開日 2021年2月26日

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「「無理ゲー」をこなす役を演じたダニエル・ラドクリフを改めて応援したくなる作品」ガンズ・アキンボ 山田晶子さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「無理ゲー」をこなす役を演じたダニエル・ラドクリフを改めて応援したくなる作品

2021年2月25日
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鑑賞方法:試写会

ダニエル・ラドクリフは『ハリー・ポッター』シリーズ以来、一風変わった役柄に挑むことが多く独自の路線を歩み続けている。本作を見るにあたり、まずは、あの勇猛果敢な色白のメガネ君(ハリー・ポッター)は、とりあえず忘れるのが良さそう。
同じヒーローでも、細かいところから大枠まで、本作の方が断然にぶっ飛んでいる。
本作のダニエル・ラドクリフは、「現実ゲーム界」に巻き込まれる、ネットの世界でやりたい放題のマイルズを演じる。
マイルズは自宅でいつものようにダラダラとネットでやりたい放題にdisりまくる。すると、突如、知らない怖い人に襲われ、両手が拳銃になってしまうという漫画的な展開に…。
どうやっても両手の拳銃が外れない。止むを得ず外に出て、路上にいる警官に相談するために近づこうとしても全く説得力がない。部屋着(ほぼガウン)、そして靴下と虎柄のスリッパを履いた男が両手に拳銃を持っているのだから「助けてください」という言葉は無力。見ているこちらにも痛さが面白いほど伝わってくる。
そんな状況から、いきなりタイムリミット「24時間」でミッションをこなすという命がけのゲームに参加させられ自分が置かれた事態を改めて実感するマイルズ。なんとかミッションをこなそうと、路上で出会った人に手助けをしてもらい、とにかく生き残ることに集中していく様は、ゲーム感がリアルに迫る。
ミッションをこなしているうちに、敵である最強の女性プレイヤー(ニックス)と出くわし、最大のピンチに陥る。ただ、同時に最大のチャンスにもなっているのが本作の面白さである。
圧倒的火力で放つ凄まじいガン・アクションに加え、「頭脳戦」も絡んでくる。私はここが、本作の最大の見どころだった。
とは言え、ベースはB級感満開の作品。「魔法界」から「現実ゲーム界」にシャキーンと頭を切り替え、倫理観をゼロにして挑めば、「面白かったね」となるかもしれない。

山田晶子