デス・ウィッシュ

劇場公開日:

デス・ウィッシュ

解説

チャールズ・ブロンソン主演で1974年に映画化され、日本では「狼よさらば」のタイトルで公開されたブライアン・ガーフィールドの同名小説を、ブルース・ウィリス主演、「グリーン・インフェルノ」のイーライ・ロス監督のメガホンで再映画化。警察すら手に負えない無法地帯となったシカゴで救急患者を診る外科医ポール・カージー。ある日、ポールの家族が何者かに襲われ、妻は死に、娘はこん睡状態になってしまう。警察の捜査は一向に進まず、怒りが頂点に達し、復讐の鬼となったポールは自ら銃を取り、犯人抹殺のために街へと繰り出す。ウィリスが主人公ポール・カージーを演じるほか、「ジュラシック・ワールド」のビンセント・ドノフリオ、「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」のエリザベス・シュー、モデルのカミラ・モローネらが脇を固める。

2018年製作/107分/R15+/アメリカ
原題:Death Wish
配給:ショウゲート
劇場公開日:2018年10月19日

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(C)2018 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.

映画レビュー

4.0自警と復讐の境界を考えるのも一興

2018年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

興奮

いまオリジナルの「狼よさらば」を見ると、主人公の妻娘を殺傷する強盗3人組の1人を若いジェフ・ゴールドブラムが演じていて、「きっと奴が最後に復讐されるな」と先読みする人もいそうだが、そんな予想はあっさり裏切られる。チャールズ・ブロンソンが演じるカージーは、家族が襲撃されたことで自警主義に目覚めるが、復讐の鬼になるわけではない。その点がリメイク版の本作と大きく異なるポイントだ。ブルース・ウィリス主演の本作では、家族の仇に1人ずつ私刑を下す(途中の拷問で一味の情報を引き出すことも忘れない)プロセスが、ある種単純なカタルシスを生む装置として機能する。両作を見比べると自警と復讐の境界を考えさせられる。

イーライ・ロスらしい過激な肉体破壊描写もあるが、「ホステル」などに比べればかわいいもの。ボーリングの球のシーンは、「ファイナル・デスティネーション」のような仕掛けで笑わせる。

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高森 郁哉

3.5イーライ・ロスらしからぬところにロスらしさが満載

2018年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

映画界きっての特殊なキワモノ監督として人気を集めるイーライ・ロスが、最近では徐々にジャンルの幅を広げてきている。名作をリメイクした本作で、例えば序盤の“発砲”が真正面から映し出されない時、あれ?これまでのイーライ・ロスとは様子が違うぞ?と違和感を抱く人もいるかもしれない。もしかしてハリウッドのメインストリームに流されて、バイオレンスも弱めになっているのだろうか。でも心配は無用。ストーリーラインは誰もが予想できる(あるいは既に知っている)ありきたりなものだが、徐々に精神のダムを決壊させていく流れや、銃撃にも増して痛みを覚える復讐場面を見ていれば「なるほど、これがやりたかったのか」と得心がいく。更にタイムリーなことに銃問題にも真正面から切り込み、イーライ・ロスお得意の「理由なき真の恐怖」として描いている点も特徴的。シリアスな中に一握のユーモアをまぶしたジョー・カーナハンの脚本も渋い輝きを放つ。

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牛津厚信

3.5ブルース・ウィリス・アクションは健在!!

2018年10月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

怖い

救急車で緊急搬送されて来た事故や暴力事件の被害者を、長年培ってきた外科医としてのスキルによって蘇らせる一方で、たとえ、被害者を救えなっかったとしても、決して加害者に対してさほど怒りは感じなかったはずの主人公、ポール。しかし、妻子を強盗団に殺傷された途端、まるでモラルなど持ち合わせていなかったかのように、密かに武装し、夜の町に飛び出しては悪漢どもを次々と"成敗"していく。果たして、そんなこと許されるのか?まして、銃規制法の必要性が声高に叫ばれる今のアメリカで?はい、許されるのだ。何しろ、ブルース・ウィリスなのだから。「ダイ・ハード」以来、戦うに足るモチベーションさえ与えられれば、最後まで完走する主人公に扮することを、彼はライフワーク、最高の当たり役にして来たのだ。同時に、「ダイ・ハード」で観客の共感を呼んだ、ガラスの破片が散らばる床を裸足で走って"イタタタ"とやる、例の生身のアクションも健在だ。それは、スタローン、シュワルツェネッガー、ザ・ロックへと繋がるウルトラボディ路線とは一線を画す、ブルース・ウィリス流リアリズムの追求。これが有る限り、活劇俳優としてのウィリスは不滅。そう思わせるのだ。

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清藤秀人

3.0素人の殺し屋からヒットマンへ

2023年12月15日
Androidアプリから投稿

アメリカでは銃による犯罪が
日常茶飯事に行われている。
その背景にある被害者感情、
地域住民の不安不満、警察の信頼の無さ
メディアやネットの報道等を
リアルに映し出している。

家族が強盗に襲われ、妻は死に
娘は昏睡状態。警察は頼りにならない。
自分で何とかしないと。でも素人。
幸いアメリカは銃社会。
銃を使う権利はある。

銃の扱いも知らない人間が
F1製AR11インチバレルを
扱うまでに成長できる。
これがアメリカという国。

医者である設定を生かし、
死亡した患者の衣服を着て
身元を隠し、ケガをしても
自分で治療する。

最後の右腕を撃たれて
左手で11インチバレルを
握るシーンは、ちゃんと主人公が
左利きなのを意識した
抜かりない作りで素晴らしい演出。

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