「コード・ブルーのよさはいったいどこへ…」劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0コード・ブルーのよさはいったいどこへ…

2018年8月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

テレビの2ndシリーズからのファンで、劇場版を楽しみにしていて、やっと鑑賞してきました。テレビシリーズの集大成とも言える本作で、藍沢たち5人がそれぞれの道を着実に歩み始め、名取たちフェローもその思いを引き継いで成長していく姿が、大スクリーンで見られてよかったです。

でも、残念ながら、よかったのはそれだけです。テレビシリーズのよさはいったいどこへ消えてしまったのでしょう。コード・ブルーの魅力は、緊急救命を通して描く、医師として、人としての成長、仲間との絆、命の尊さ、人を思う心の美しさ等だと思っています。しかし、本作からは、それらがほとんど伝わってきません。場面としては描かれているのですが、上っ面だけのセリフや描写に感じて、不思議なほど心に響いてきませんでした。

その最大の原因は、エピソードの盛り込みすぎです。あれこれ欲張りすぎて、結局どれも深く描けていません。では、それらが伏線となって一つのテーマを描いているかというと、そのようにも感じません。強いて挙げれば、親子・家族の絆と言えなくもないですが、だとしても無駄な描写が多すぎます。全体の構成を考えれば、前半のガン患者のくだりはカットして、海ほたる場面にもっと注力してもよかったのではと思います。あと、ドラマの特性を考えれば、もっと医療現場の緊迫感や、患者やその家族と向き合う医師の苦悩なんかも描いてほしかったところです。

結局、医師にも患者にもなかなか感情移入することができず、あまり感動することもありませんでした。いつものBGMが流れるだけで涙腺崩壊する、パブロフの犬状態の自分ですが、本作で目頭が熱くなったのは、息子の臓器提供後の両親のシーンだけでした。コード・ブルーということで期待しすぎたのかもしれませんが、本当に残念な映画でした。

おじゃる