劇場公開日 2018年7月20日

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「娯楽作品ではない。」未来のミライ 映画好き会社員さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0娯楽作品ではない。

2018年9月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

この監督の作品は結構好きでよく映画館やDVDで見るのですが今回の話は面白くなかったです。娯楽作品ではないような気がします。(ネタ切れだったけど無理やり作ったような作品で濃度が薄く視聴者の期待値を満足させられない作品でした。)

アニメ特有の自由な演出で世界観は面白いのですが扱っているテーマが主人公の成長で兄になる自覚を描いているのであまりこじんまりとしてアニメなのに…と思ってしまいます。家の中だけで展開される話なので少し小さく感じます。

サマーウォーズやバケモノの子などのはじけた非現実的な作品を期待していたのですがすこしがっかりです。正直この監督にそんな現実的な話求めていないと思いました。

最近よくアニメ作品に現実的描写を入れる人が多いのですが実写映画では有効ですがアニメ作品では逆効果だと私は思っています。
(アニメは元から非現実感があるので必要ないと思います)

映画に求められているのは非現実感でありながら共感できる作品だと私は考えています。実写は非現実に入るための共感できる現実感描写が必要ですがアニメにはいらないです。現実的な話なら人は人生という落ちが見えない物語の中を生きているので見る必要ないです。(意外性・知識欲があれば別ですが)

必要なのは物語冒頭の世界感の描写と主人公のキャラと初期の目的・問題の描写だと思います。
そして問題を乗り越えて成長・解決していく過程に共感が必要なのだと考えています。
共感はできるし演出は面白いのですがたびたび現実に戻される描写はいらなかったと思います。だったらいっそのこと非現実の物語で話を進めてほしかったです。(妹に嫉妬して怒って泣きつかれた結果、ふて寝して夢の中で家出をするとかね。ロードムービー的な旅をして出会いで成長する的な)

少し話が脱線しましたが家族で見る映画ではないです。子供が眠ってしまうと思います。どちらかというと大人向けですが話が面白くありません。
この監督の作品は好きなのでこれからも見ると思いますが今回の作品は多分借りてみたり買ったりはしないと思います

映画好き会社員