劇場公開日 2018年5月12日

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「夢の世界の片隅で起こっている現実。」フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法 ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0夢の世界の片隅で起こっている現実。

2020年8月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

萌える

これはアメリカの現状を映した映画。

日本にはなかなか馴染みのないモーテルでの生活が垣間見える。

幼い少女の目線で描かれるのは、アメリカフロリダ州の生活の様子。

少女は無邪気に、モーテルの仲間と楽しく遊んでいるだけだけど…。

ちょいちょい見えてくる周りの大人たちの困窮した生活が、子供たちにも影響を与えている。

大人たちが明日生きることもギリギリの中、子供たちの明るく楽しく遊んでいる。

その対比がモーテルの生活をよりリアルに感じさせる。

酷い大人ばかりの映画ですが、唯一の救いはモーテルの管理人のボビー。

彼の厳しくも優しい態度のおかげで、モーテルで生活する人々との共存が成されている感じ。

子供に厳しくも優しい、まるでお父さんのような彼の姿が唯一この映画での救いでした。

アメリカでのシングルマザーの現状を知ると共に、子供たちの生活の様子が知れたなかなかデープな作品。

ディズニーランドに遊びにきた楽しそうな家族がいる一方で、その側では安いモーテルでギリギリの生活を強いられている家族もいる。

夢と現実をうまく対比させた映画なのだと思いました。

こういう社会派な作品は久しぶり。

色々と考えさせられます。

ガーコ