劇場公開日 2018年11月30日

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「等身大の優しさは実は難しい」かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発 アサシンさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0等身大の優しさは実は難しい

2019年7月5日
PCから投稿

幸せ

萌える

まず、協力したオレンジ鉄道です、映画のために電車を走らせたのは初めてではないでしょうか。

私は父が、車掌、運転士から駅長までしてたし、自分も三セクの経営に協力してましたので、内情はわかるのです。
かなり真面目に作られていて、研修や見習いの撮影はリアルです。
トラブルも鹿はよくあります、私は大阪で人間を轢いた処理を運転士と車掌がしているのを目撃した事があります。
報酬の割に大変で社会貢献度が高く、彼らには頭が下がる思いです。

映画では、天涯孤独の有村架純が子持ちの男と結ばれて、男が死に、子供とともに、義父のいる鹿児島の三セク鉄道で義父と同じ運転士になるのですが。
とても、彼女の行く道は障害がてんこ盛りで普通は潰れると思うのですが、有村架純の役得でしょうか、健気の生きる姿にはリアリティがあるように感じます。
子供との気持ちでお互い揺れ動くのですが、生まれが天涯孤独ですから、初めての絆はどんなに困難でも、離そうとしないのはよく理解できます。
運転士になろうとする出発点ですが、夫が運転士になりたい思いを引き継いだ、義父が運転士とゆうだけでは、やはり弱い動機だとは思いますね。
出会いと彼女の幼少期をもう少し詳しく描けていたら良いのにとは思います。
何事もデイテイルが肝要ですから。

アサシン