三十路女はロマンチックな夢を見るか？のレビュー・感想・評価

久保田悠来さんはこういったヒモっぽい犯人役がハマる方なのでその点では楽しみにしていた作品だったのですが、所々雑な部分があったのが目立ちました。
葵さんが消えた後、拓人さんがななちゃんを受け入れるのが早すぎるし、全体的にあまり葛藤ももどかしさもないのはある意味気持ちがいいですがなんか…なんか…それじゃあ映画としてどうなの…という気持ちになりました（笑）
でもラスト20分は展開が早く、それもかなり想像していなかった展開ですごくビックリしました。面白かったです。
久保田さんのアクションを見たかったというのもあるし、ん？と思う場面は何個かありましたが、しっかり立てたフラグは回収しているし一人一人のキャラが被っていなくて分かりやすかったです。

前半から中盤はムズムズする展開なのだけど、それを全部ひっくり返すようなラストの爽快感。スッキリ清々しい気分になれる作品。

武田梨奈のファンだから観たのね。ファンだから余計に思ったのかも知れないけど、演技の練習した方がいいよね。この役は難しい役だったんだとは思うけど。声が綺麗だから初めの方のモノローグはすごい合ってた。

話は「ん？ん？」という感じで進んでいって、「夢を追いかける話なのかな？」と思わせんのね。ここの描写はありがちなんだけど。

ラストの「死んだとおもったあ？へへへ」ってのはバレバレだから早くやれよと思って観てて、これがオチならひでえなと思ってたけど「実は警察官でした！」でオトして、そこは気持ち良かった。このアイデア一発の映画なんだよね。

だからアイデア以外のところの甘さが目立つの。キャストも活かしきれてない気がする。武田梨奈、佐生雪は《海すずめ》で共演してるけど、そのときはもっと良かった。

ラストシーンのヒロイン演じる武田梨奈はやっぱりカッコイイから、アクション映画の話が増えるといいな。

設定が面白いのと武田梨奈主演ということで見に行きました。
生活に飽きた30才手前の主人公に、人生の転機となる出来事、強盗に拉致される、というイベントが起こり、その中で自分が諦めていた夢を取り戻す。そして最後はどんでん返しが待っているという、よくある設定ではあるものの、楽しめた映画でした。
武田梨奈のなんだかやさぐれた感じも良かったですし、若手の女優さんが演じた二役もなかなか凝っていて興味深かったです。ちょいちょい出てくる、？な展開も、ラストシーン＋αで回収されるので、最後にちょっとほくそ笑んで終わる展開も割と好きでした。
地味ながらなかなかの秀作でした。