劇場公開日 2019年2月8日

  • 予告編を見る

「圧倒的臨場感」ファースト・マン みみずさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0圧倒的臨場感

2019年2月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

難しい

冒頭から、強烈なGを感じさせる臨場感。
打ち上げ等のシーンでは、同様に手に汗を握った。
閉所恐怖症に私にとっては、少々気分が悪くなるほどだった。

私は、アポロ世代。
ドッキングのシーンや月面着陸はテレビに噛り付いて観ていた。
リアルな映像に心躍ると同時に、成功の陰には数々の犠牲があったことを認識させられた。
勿論当時は子供だったが、大人目線で観ると疑問も感じざるを得ない。
あの頃は私が大人になる頃には火星に行けるのでは?と思ったが、
火星どころか月にさえ行けなくなった現状はそういうことなのだろう。

ストーリーとしては、ファーストマンの足取りを丹念に描いている。
そこに家族、特に幼くして亡くなった娘への想いを絡めている。
娘の遺品と共に月に行き、月面に葬るシーンは心に沁みた。
娘を持つ親としてそこには感情移入して涙してしまったが、
いささか盛りだくさん、欲張り過ぎで冗長、散漫になった観は否めない。
また、娘への思いに比して他の家族、特に妻への配慮は置き去りになっていて心が痛んだ。
個人的には、もっと家族にフォーカスを当ててほしかった。
アポロ11号打ち上げ以降はほとんど家族は描かれず、残念だった。

やや冗長だったところを除けば、おおむね満足。堪能した。

コメントする
みみず