劇場公開日 2018年3月10日

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「韓国社会の深淵」ザ・キング ビリケンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0韓国社会の深淵

2022年6月16日
iPhoneアプリから投稿

アジアに西欧的価値観が持ち込まれたのは長い歴史の中で最近である。その中で、政治体制が変われど権力というのに執着するのは、変わらない。

検察は、絶大な権力を持つ。その中で権力に憧れ、溺れ、裏切られた男が自分の素直な気持ちに従い権力へと戦いを挑む。

幼馴染で最後までお互いを思いやる姿は本当に美しい。

最後に決めるのはあなた、キングはあなただと問いかけこの映画は幕を閉じる。その理由は何か。有り体に言えば、民主主義の中で1票の力を持ってる我々民衆こそがこのような腐敗からの脱却できる希望ということか。しかしながら、これは前提に成熟した大衆というのが必要である。これは、私が思うに日本では明治から見ても一度もなしえてないものである。例えば、先の大戦がまさに欠落した民主主義のあらわれである。だからこそ腐敗は進むよどこまでも。

ビリケン