劇場公開日 2018年6月23日

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「2017年。映画界の話題を独占した映画」カメラを止めるな! 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

3.52017年。映画界の話題を独占した映画

2024年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

製作費は300万円以内。
それで興行収入が日本だけで、31億円以上。
公開されたと国は12カ国。
DVDやその後の配信で更に収益は上がっただろう。
2022年にはフランスで「キャメラを止めるな!」の題名で
リメイクされている。
観てはいないが、とても忠実なリメイクだと聞いた。
「アーティスト」のロマン・デュラスが監督7したと言うから
驚きである。

映画は前半37分が、
『One Cut of the Dead』で、37分でエンドロールになる。
ここで終わったか?と思うが間違い。

その後は37分ワンカットのゾンビ短編映画を頼まれる
日暮(濱津隆之)が引き受ける経緯や
日暮の個性的な妻(しゅはまはるみ))と娘の真央(真魚)との
ホームドラマ形式になる。
意を決して監督を引き受けた日暮はいよいよ撮影に入る。

そして最初の短編のシーンの裏話やネタ話や、妻が急遽メイク係の
代役になり、護身術を披露したり大活躍して笑いをとる。
ワンカットの長回しなんて言うけれど、カメラを抱えて
撮影している監督を、撮影しているカメラマンが別にいるのだから、
違うと思う。
それにしても300万円で完成したのはすごい。
信じられない。

監督一家の妻と娘の父親思いの優しさと、映画への情熱が妻と
娘にも乗り移っているのが微笑ましい。

もう一つ付け加えたいのは、ロケ地となった建物」
ロケの主役は水戸市公認廃墟【旧芦山浄水場】だそうです。
なんともハイカラでしかも近代的。
ここで撮影出来たのは大きい。

ラストも出演者の組体操で締めるあたり暖かくて後味が
最高でした。

琥珀糖
Haihaiさんのコメント
2024年3月28日

リメイク版もぜひご覧ください。レビュー読みたいです(笑)

本作のドタバタ和風喜劇感(ドリフや新喜劇的な)が、フランス俳優陣で再現するのは難易度高そうでした。。。

Haihai