劇場公開日 2018年2月9日

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「この橋の上の数分のシーンのために」コンフィデンシャル 共助 えすけんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5この橋の上の数分のシーンのために

2024年1月2日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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極秘指令を受けてソウルに派遣された北朝鮮の敏腕刑事は、韓国の熱血刑事と協力し捜査を開始する。だが韓国側の刑事には、密かに与えられた別の任務があり...(Netflixより)。

韓国映画ではお馴染みの北朝鮮をテーマにした物語。肉弾戦、銃撃戦、カーチェイス等、スピード感のあるアクションが目白押しで、飽きさせずに魅せる。

作中、ヒョンビン演じる口数の少ない北の警察官チョルリョンが「北は皆が等しく貧しい(貧富の差が激しく、金でなんでも序列が決まる南のほうが絶対に幸せと言えるのか)」という台詞にはどこか考えさせられるものがある。このセリフのほかにも、たびたび盛り込まれる「南と北の価値観の違い」「南の北への偏見」がブラックユーモアを含んでいておもしろい。それにしても、こういった表現は当地では果たしてどこまで許されているものなのだろうか。

基本的にはヒョンビンのカッコよさを120分間、ひたすら愛でるのがおすすめだが、南の庶民派刑事カン刑事を演じるユ・ヘジンの起用は、作中終盤の橋の上の数分のシーンのためにあったんだなーと納得がいく名場面。少女時代のユナが相変わらず美しい。

えすけん