劇場公開日 2018年10月12日

「クオリティ高かった!」ムタフカズ ウィーさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0クオリティ高かった!

2018年10月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

知的

タイトルも覚えにくくて主人公キャラもはじめはとっつきにくい感じだったけど、実際見たらすごくクオリティの高いつくりで、アニメだけど大人が楽しめるクールな映画でした。はじめに感想のまとめを書くと、「見てよかった!かっこよくて面白い!また見たい!」で★5です。

 原作や世界観がフランスのコミックのシュールさ、クールな乾いた感じがある一方で、アニメとしての作画、映像効果やカメラワークは日本のスタッフさんの力量が存分に発揮されててそれが上手く融合して、日本のアニメにはないカッコよさが感じられました!完成度めっちゃ高いです。あと音楽とか演出がテンポが良くて、見ながら乗れる感じがツボで、飽きなかったです。

 DMC(ダークミートシティ)はロサンジェルスがイメージらしいけど、実写でやると怖さとか汚さがストレートに出ちゃう部分が、アニメで作り込まれると、伝わるんだけどどぎつすぎないから受け取りやすかったです。町並みとか背景の映像は鉄コン筋クリートと通じる、ビジュアルとして丁寧で美しい映画という印象。

 主人公と主要キャラの3人は始め2頭身(3頭身?)なのが入り込めるかわからなかったけど、全然違和感なくてリノは草なぎ剛がいい感じにさらっと、実写みたいな(アニメ、アニメしてない)声で合ってました。リノがクールで淡々としたキャラもあって、フランス映画っぽさが声でも出てたかな。個人的にお気に入りは満島真之介さんがやってたウィリーっていう動物みたいな?小さいキャラ。けっこうめんどくさい奴って感じで、リノの相棒のウィンスにはうざがられてたりするけど、声もいい意味でキャラ立ちしてて、憎めない愛嬌が溢れてて、一番お気に入りになりました。最後のエンディング曲も満島さんらしいけど、ラップのセリフがちゃんと映画の内容とつながってて面白かったw

 原作がまだ続いてるらしくて、ストーリーは全部ハッピーエンドって感じで終わるわけじゃないけど、決して暗い話じゃなくて、バイオレンスもそんなに怖くなかった。期待以上に面白かったので、映画館で見る事ぜひおすすめします!も一回くらい、見に行こうかなと思ってます。日本のアニメも、こういう感じの合作どんどん作って欲しいな。続編みたいけど、相当時間かかった映画って感じだからすぐには実現しなかな?でも見たいなぁ。

ウィー