スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明けのレビュー・感想・評価
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とにかく終わった
「これで良かったのだろうか」と思う気持ちと、「これで良かったんだろうな」と思う気持ちがせめぎ合うような作品だった。
エピソード7・8・9の真の主人公は誰だったのだろうか。もしかしたらカイロ・レンだったのかもしれないと思った。このシリーズを通して最もドラマティックだったのは、レイよりも彼だったのではないか。父との葛藤が7で描かれ、母との確執が8で描かれ、3部作を通して悪と善が心の内で戦っている姿が描かれた。カイロ・レンは魅力的なキャラクターだったが、彼が純然たるヴィランでないがゆえにダースベイダーのような強烈な印象を、(ヴィランとしては)残しきれなかったかもしれない。ゆえに最後の最後に、かつての悪役に再登場してもらうしかなかったような、そんな印象を与えてしまっていた。それでも、レイが出自を乗り越え成長してゆく様は良かったと思うし、観るべきものはあった。とりあえず制作陣にお疲れ様でしたと言いたい。
フォースのインフレ状態で完結する寂しさ
創造主ジョージ・ルーカスの手を離れたレイ三部作で、2作を監督し1作で製作総指揮を務めたJ・J・エイブラムス。「最後のジェダイ」のレビューで「リメイク物やシリーズ物を手がけたらそつなく手堅くオリジナルや過去作の世界観を再現(中略)、バランス感覚に優れた職人」と書いたが、その印象は覆らず。旧作をオマージュした場面や展開の数々、死者も含め過去のキャラが多数“復活”する同窓会的な大団円など、これほどの内容を142分にまとめ上げた手腕は見事だ。
一方で残念なのは、今作でフォースの能力が強大化し、過剰に膨らんだインフレ状態になった点。しかも強さの源は努力より血筋、天賦の才という話で、普通の人々が共闘する絆の要素が相対的に軽くなった。「アベンジャーズ エンドゲーム」でも感じたが、正義の力や英雄を大量投入して勝利する米国的価値観、ディズニー帝国の成功方程式に、乗り切れない自分はマイノリティに違いない。
ソツなくまとめきったエイブラムスの手腕を労いたい
エンドクレジットが過ぎ行く間、こみ上げる余韻と共に客席にぐっと深く沈み込んだ。映画は監督やスタッフやキャストだけで成り立つものではない。観客もまた重要な作品の一部。我々は腹を据えて登場人物と向き合い、結末を見届けてやらねばならない。
旧三部作では二作目の出来が秀で、最終章の評価はかなり割れたが、さて今回の真価やいかに——。エイブラムスがメガホンを取った一作目と同様、旧作へのオマージュを随所にまぶしつつ、繰り返される宿命、そこから脱しようとする意志の力がデッドヒートする様を巧みに織りなしていく。レイとレンが魅せる人間ドラマも見応えたっぷり。二人はシリーズを通じて大した俳優に成長したものだと感慨すらこみあげる。ビジュアルや語り口の面では前作と圧倒的な差が出てしまったが、それぞれ序破急の役割があるので安易に比較するのは差し控えたい。まずはソツなく描き切ったエイブラムスを大いに労いたいところだ。
最後に相応しい
もう、ストーリーだのそんなの関係ない!
好きなものは好きだから仕方ないんです。
子どものときに覚えたあのドキドキ感、音楽、ワクワク感、ライトセーバー見れるだけで満足ですwww
最後の方のあのお決まりの音楽が流れた時には自然と涙が出ました😢 まさかスター・ウォーズで泣くとは思わなかったw
「おかんが好きな映画のタイトル忘れたらしいねん」 「どんな話やって...
「おかんが好きな映画のタイトル忘れたらしいねん」
「どんな話やって?」
「おかんが言うには遠い昔、遙か彼方の銀河系の話らしいねん」
「それは、S・Wやな」(ミルクボーイ風)(^^)
やはり今年の最後はこれ!娘たちは「アナ雪」私は長男とこれ。
そしてこの作品は…この作品についてあれこれ言うのはやめよう。42年間楽しませてくれたことに心から感謝を言おうとじゃないか(ペコパ風)(^ ^)
ところで、今までS・W一回も観たことない人いますか?(かまいたち風)(๑˃̵ᴗ˂̵)
家族のルーツ
個人的には好きな「最後のジェダイ」(17)ですが、多くのファンの期待をはずし物議を醸したこともあってか、再び、J.J.エイブラムス監督がメガホンをとり、ついにシリーズ完結となりました。続三部作が始まったとき、レイ(デイジー・リドリー)とは一体何者?という疑問をもちましたが、今作で出自が明らかになります。にわかに信じがたい展開でしたが、すべて終わってみれば、スカイウォーカー家のルーツをたどる壮大な物語であったわけで腑に落ちました。約40年かけて観てきた「スター・ウォーズ」シリーズを1か月少々で見返してみると、まるで自分のアルバムをめくっているような親近感を感じて、じわじわきました(涙)。この作品が描いてきたフォースのライトサイドとダークサイドは、この世界そのもの姿であり、強い愛や激しい執着心によって、人間は容易にダークサイドに墜ちうるという戒めでもありました。これからも時々観たくなるような気がします。
冗長かつ浅薄
壮大ではなく冗長、軽快ではなく浅薄。
そこまで思い入れがあるわけじゃないけど子供の頃から観続けている超大作のラストがこれかと思うと哀しい。
昨年ラストを迎えた幾つかのシリーズものと並べると一層哀しみが増す。
予想はしてたけど。今作に比べたらep7・8の方が全然マシ。
結局最後までレイもレンも苦悩を繰り返しただけで個性が表現されていなかったため、単純なプロットが只々退屈だった。
2人とも「ルーツで悩む人」としてしか描かれておらずその苦悩の中身が抽象的かつ陳腐。
また、サプライズ自体が目的化している様に感じられた。
驚きはあくまでコンセプトやテーマを表現するための手段であるべき。
子供の頃から観ている映画のラストをリアルタイムで観れたこと自体は良い体験だったし、出来はともかく今観ておかないと後悔しただろうから怒ってはないです。
まあ、そもそもそこまでファンでもないから出来がアレでも別にいいんですけどね。
ガチファンの人達がかわいそう。
レイの顔面と佇まいが主人公的である事と、レンの顔面のクセの強さで持ってた部分が大きい気がする。
振り返ってみると他もキャスティングは良かったと思うんだけど、フィンは出自やルーツも含めもうちょっと上手い生かし方があったんじゃないかな。
汚点
789は世界中のスターウォーズファンの期待を裏切り、スターウォーズブランドの価値を大きく落とした作品なので基本的に自分は789のことを記憶から消しているのですが、過去スターウォーズシリーズのファンだった人に「ドラママンダロリアンおもしろいよ!」「クローン・ウォーズ完結したよ、最高に面白かった!」ってオススメしても「789でもうスターウォーズは見限ったよ」と皆から言われ心の底から悲しい気持ちになります。
彼らが一日でも早く789から解放されて、また一緒にスターウォーズを楽しめる日が来る事を祈ってます。
自分探しの旅
全9エピソードの完結編という触れ込みで、予告編の段階でネタバレの嵐。いやでも期待値が上がる。そういう意味では、各レビューの評価や口コミが今後の展開に結びつくところだが、スターウォーズ・サーガの特異性は何と言っても世界中に熱狂的なファンが大量に存在すること。
仮に私の年代を第一世代とするなら、第三世代のファンを開拓したディズニーの功績は素晴らしいとしか言いようがない。ただし今回手放しでJJを礼賛する気にもなれない。内容を見て、人気が急速に萎んでいく予感が漂うから。
どうしたってネタバレを避けられないので、観てない人は遠慮して欲しい。まずは、とにかく映画を観てと言いたい。しかしそう言えない理由がある。
一本の独立した映画としては、楽しめないからだ。
はっきり言えば、一見さんお断りの内容だ。そして情報量が多すぎておそらく細部まで理解するのには時間がかかる。見る角度によっては駄作と言えるし、少なくともお気に入りの一本にはなり得ない。
ここからが、スターウォーズならではの特殊な事情だが、私は劇場であと2回は観るつもりでいる。何と言ってももう一度観たいシーンがたくさんある。3Dでも観てみたい。
それを承知で言わせてもらえるなら、今回のエピソードは謎だらけだ。
観念的であり、象徴的でもあり、時代性にもおもねっている。突然降って湧いたようにパルパティーンが復活し、レイを苦しめる。カイロ・レンの行動も整合性がなく、同一人物がこれだけ変身出来るのだろうかと疑問に思う。
主人公のレイに至っては、相変わらず単独行動が基本で、果たして彼女が反乱同盟軍に寄与した功績って、何かあるのだろうか?いや、結局レイもレンもふたりとも最後までずっと自分探しを続けていただけで、納得はしたけど、満足感は無い。
ジェダイという特殊な人種には、ストーリーテリングに於いて厄介な問題がある。高度な潔白さと、清廉さがキャラクターに反映されるため、生き死にを扱う戦いの描写に配慮が必要になることだ。許されるのは、自衛のための戦いで、それも過ぎればダークサイドという落とし穴がある。
守るべき存在があるのに、作戦には加勢せずに、アストラルボディを駆使して銀河皇帝をたおしても何の証拠も残らない。『最後のジェダイ』で、ルークに全砲弾を命中させても、実体がないので当たらないのと同じ理屈だ。ましてや、居たとしての話しになるが、今回初めてスターウォーズを観るなんて人が居たら、パルパティーン?シス?翻訳不可能の言語?なんじゃそりゃ?である。
余りに不親切な作りでしのびない。それもこれも『最後のジェダイ』で、カントバイトのエピソードに無駄な時間を費やしすぎたからだ。コードの解除ならフィンとキャプテン・ファズマの因縁と、レイのフォースがあれば突破できたはずだ。今にして思えばあのお話し全部カットして良かったやんけ!その時間を、パルパティーン復活と、レイアとルークのジェダイ修行に使っておけば、もう少し、余韻の残る終わり方ができたのに。(本作で突然レイアのライトセーバーが出てくる)多様性に配慮したアジア系女性のキャスティングが裏目に出て、ジャージャー並みに嫌われるキャラを生んでしまった。多様性どころか、あらゆる人種、種族、クリーチャー、生命体、文化、文明が登場したシリーズに多様性を配慮する必要がどこにあったのか。
愛して止まないシリーズではあるが、愛しているが故、敢えて言うなら「つまんなかった」
2019.12.21
ついに完結。きれいにまとめた感がありました。 昔からのキャスト、旧...
ついに完結。きれいにまとめた感がありました。
昔からのキャスト、旧作のオマージュ、最後まで楽しめました。
大好きなシリーズ完結って、やっぱり寂しいなぁ。
次は何かあるのかな。
無事に物語が完結できたと思います
ディズニープラスで鑑賞。
続3部作の最終作であり、全9作を繋ぐスカイウォーカーサーガの完結編でもあります。
エピソード8は、内容を詰め込み過ぎたことによって、蛇足に感じました。しかし、今作はエピソード7の監督に戻ったためか、テンポの良いSFアクションで展開されただけでなく、レイの両親についての謎が解き明かされるなど、前作以上に伏線が回収されていて、納得がいく部分が多くあってよかったです。
また、カイロ・レンが、ベン・ソロとして正気に戻ったシーンは、ダースベイダーがルークを守ったシーンを思い出しました。ここから、ベンはアナキンと同様にライトサイドの一面が残っていたような印象を受けました。
今作でも賛否両論になっていますが、個人的には無事に物語が終わったように感じました。
一応なんとか完結した
あまりにも8作目が酷過ぎたせいで中々見る気が起きなかったのだが、ようやく観る気になった。なんとかまとめきったという感じか。旧作をオマージュした点は良かったが、舞台がコロコロ変わる割にはなかなか話が進まず、しかもそのシーン省略で良かったんじゃ?という話もあった。旧3部作以上に、攻撃力に対してあまりに貧弱な防御力を露呈するシス艦隊。相変わらずの大艦巨砲主義で、デス・スターの反省が全く活かされていない。
過去6作では、ヨーダがフォースで瓦礫を受け止めたり、Xウイングを持ち上げたりがやっとだったフォースが、やりたい放題になってる点もイマイチ。ローズとかいうポリコレ全開の不快キャラが目立たなくなったのは評価点だが、それでも脇にチョロチョロ出て鬱陶しい。いっそリストラしてくれて良かったのだが。
変にワープバトルをしたせいで、こいつ実際に来てたのかよ!となったシーンや、苦労して海渡った意味とは?と思わされるレンのTIEファイターは最早何がしたいのか分からなかった。とりあえず最後のキスシーンというか、恋愛要素全カットで良かったんじゃなかろうか。全部家族愛で占めて良かったと思う。過去6作は何度となく見たが、7、8、9作目は多分二度と観ないだろう。
終盤の出来映えが素晴らしい最終作
最終作に相応しい作品だった。42年間、観続けた甲斐があった。観終わって、そういう感慨に浸ることができた。本作は、悪と善の闘いを軸に、そこに、運命、愛憎、家族、友情、絆、血縁など、古典的ではあるが普遍的なテーマを織り込んだ渾身作である。
ルーク・スカイウォーカーからフォースを受け継いだレイはフォースの更なる修行と、仲間達とともにレジスタンスとして戦う日々に明け暮れていた。一方、カイロ・レンは、ダースベーダの意志を受け継ぎ、新帝国樹立のための足場固めを着々と進めていた。そんな二人の前に、全く予想しなかった巨悪が現れる。レンの野望は、巨悪の登場で現実のものになろうとしていた。新帝国誕生を阻止すべく、圧倒的な劣勢のなかでレジスタンス軍は奮闘するが・・・。
圧倒的な力を持つ悪、劣勢を知力と絆で挽回する善という構図は、シリーズを通して変わることはないが、レイの存在感が際立っている。エピソード7、8、9と、回を重ねる度に成長している。演じるレイジー・リドリーの演者としての成長と重なっている。特に目の表情が素晴らしい。闘っている時の鋭い眼光は戦士と呼ぶに相応しい。強く逞しくなったが、悩み続けている。自分を掴み切れていない。それでもなお、彼女は周りに助けられながら、前に進んでいく。闘っていく。それは、彼女の自分探しの闘いと重なっていて、作品に深みが出ている。
何と言っても終盤が出色の出来である。戦士それぞれの運命を背負いながら繰り広げられる悪と善との攻防戦。特に、悪と善のフォースの闘いに凄味がある。動きは極力排除し、演者達の火花散る様な演技力の応酬になっている。台詞の一つ一つが意味深く、胸に響く。心が揺り動かされる。
ラストシーン。最終作のラストとしては淡白であるが、第一作のサブタイトルNEW HOPEのように常に希望を繋いできたシリーズとして申し分ない幕切れである。
最後に惜別の想いを込めて。スターウォーズ、42年間ありがとう。
フィナーレ
ルーカスフィルムSF超大作
その長い歴史にフィナーレ☆彡
涙と拍手で鑑賞しました。
名匠 ジョン・ウィリアムズの壮大な音楽も大好きです。
大きなスクリーンに拡がる銀河系の星々で
フォースを巡る激しい戦いの末
多くの犠牲を払い、レジスタンスの復活が嬉しい。
レイア姫、母の愛が息子ベン(カイロ・レン)の心を救う場面
強く感動しました。
ドロイド達の活躍も楽しめましたね。
C-3POが、初期化された時は、焦りましたが
友情に助けられ嬉しかったもの
レイの覚悟を決めた潔さ カッコいいです。
仲間の活躍も素晴らしかったです。
全9シリーズに及ぶ伝説が完結です。
ド力技で丸め込んだ大団円(仮)
死んだはずのシスの暗黒卿パルパティーン復活の凶報に震撼する銀河系を舞台に、ファーストオーダーの最高指揮者となったカイロレン、亡きルークスカイウォーカーの実妹レイアオーガナの元でジェダイの修行を積んだレイが三度相見える姿を描いたスターウォーズシリーズ第9作、新3部作の最終章にして、40年の年月を誇るスカイウォーカー家の歴史の幕引きとなる作品。
違和感だらけだった『最後のジェダイ』の続編にあたる今作は、ラスボスにまさかのパルパティーン復活というまたもや旧三部作のキャストにスポットを当てた起用で最終局面に向け一気に突き進むスピード感はあったものの、新たな惑星名やアイテム名以外真新しい展開がないように感じてしまった。
しかし決してラスボスの為だけに起用されたわけでないパルパティーンの存在でついに明かされたレイの出生や底知れないファースの秘密などなるほどなと感じる点はあった
散々引っ張といてそこなのかいっ!感とレイの出生に関してキッパリと発言した前作は何だったんだ感は否めなかったが笑。
またついにライトサイドに戻ったカイロレンが単身でパルパティーンの元に乗り込んだレイを助けに来る件や瀕死のレイの元に届いた先代ジェダイらの声(ちゃんと過去の俳優陣の声なのはすごい)と二刀流ライトセーバー遣いなどの少年漫画よろしくの熱い展開に興奮する一方、たとえそういう意図はなかったにしてもレイとレンのキスシーンにどこか違和感を感じた。
全9作を「スカイウォーカーサーガ」と銘打ち大団円を迎えたが、続くスピンオフシリーズも同様に過去のある一時期を描いたりとスカイウォーカー家との関連性は切っても切れないような気もする。
大前提にあるフォースやジェダイなとを完全に切り離さない限りはいつまでもシリーズの焼き直しに感じてしまうのは今後の課題となりそう(誰)
散々上げたり下げたりしたが、より一層チート化したフォースの汎用性の高さ(ライトセーバーのパスって一体何笑)や宇宙を駆るミレニアムファルコンの躍動感など映像技術の向上で得た新たなスターウォーズらしさを上手く表現できていた3部作だったなぁと思う。
この3部作で魅力的だったのはやはりカイロレンだったかなと思うけど、人間の情けなさカッコ悪さを全て曝け出しながらも今作まで出続けたドーナルグリーソン演じるハックス将軍にも名誉賞をあげたい笑。
とりあえず40年経ってもパルパティーンは死にたがりで煽り上手で自分の電気に弱かったな笑。
今後のスターウォーズシリーズの新たな展望に期待したい
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