劇場公開日 2018年7月27日

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「まさに「見ごたえ」の映画」ウインド・リバー キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0まさに「見ごたえ」の映画

2018年8月9日
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物語、キャラクター、音楽…すごく好きな映画。

アメリカが歴史的に抱える社会的な闇や、ドラッグや性暴力、銃社会の問題など。

主人公のコリーが最後に言う。
「ここにいる人達には、前に進むか諦めるかしかない」
確かに、よそ者であるFBI捜査官のジェーン
は当初から「運」という言葉をよく使っていた。しかし運の良し悪しなんてものは、生きる上での選択肢が多い人だけに与えられたものである、と。

何もない辺境のこの地で人々が死に物狂いで生きていく姿に、恵まれた我々の尺度で形式的な正義を本当に押し付けていいのだろうか。

ラスト以外にも作品のあちらこちらに「名言」が散りばめられている。

見終わった後、身体も心もズッシリくる。
これが映画体験だ!という見本の様な作品。

キレンジャー