劇場公開日 2020年1月17日

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「優しい嘘を共有する繊細な人情ドラマ」コンプリシティ 優しい共犯 映画野郎officialさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0優しい嘘を共有する繊細な人情ドラマ

2020年1月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

タイトルの通り「優しい共犯」を繊細に紡いだ作品。それは罪なのか、愛なのか…
国際事情や貧富の格差など、現代社会と生きることの本質をじんわりと問いかける。

展開に唐突感やあれはどうなったと繋がりで少し気になるところはあったが、全体を通して登場人物の感情を丁寧に撮っている。
特に主演のルー・ユーライの自然なか弱さと、藤竜也の渋すぎる佇まいの掛け合わせは深みがある。

ストーリーは直球だが純朴さを感じる。蕎麦屋の亭主はもっと頑固で威厳があってほしかったが、最初からすんなり優しすぎた。心を通わせていく過程がもう少しあっても良かったか。

ちなみに、最後のオチにはちょっと面食らった。ヒット作にこう掛けてきたかと。笑

もの語りたがり屋