劇場公開日 2018年3月24日

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「納棺師の仕事の一端を描く?」おみおくり talkieさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0納棺師の仕事の一端を描く?

2023年9月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

地元の市が主催する令和5年度男女共生セミナーで、女性納棺師のお話を聴く機会があり、「死を考えることで、より良く生きる」という考え方に触発されてきたところですが、本作は同じく納棺師を生業として選んだ女性が主役の作品として、観ることにした一本です。

納棺師というと、故人に死化粧を施して、病衣などから死出の旅装に着替えさせて棺に納める仕事というイメージがあり、実際に身内の不幸に際して評論子が見たままも、本作も、その域を出るものではないのですが。
これが納棺師の仕事の一端ということなのだと思いますが、実際、遺体の傷の修復なども、手掛けたりするのでしょうか。
本作中に、そのようなシーンがあったように。

納棺師が扱うご遺体は、多くは病院でのエンジェル・ケアを施された(それはそれなりに)整ったものが多いと推察するからです。
(交通事故や労働災害で、痛んだままのご遺体もあることは、あるのでしょうけれども。検視をした警察や労基署は、ご遺体の引き渡し前にエンジェル・ケアのようなことはしないと思うので。)

決して、魂をうち震わせるような感動巨編というわけではありませんけれども。
納棺師という職業を描く、いわゆる「お仕事映画」としては、そこそこにに仕上がっていたのではないかと思います。
もう少し、死者(ご遺体)に対する「想い」みたいなことも描かれていると、納棺師というお仕事が、もっともっとも浮き彫りになったのではないでしょうか。

その点は惜しまれるところですが、まずまずの良作であったと思います。評論子は。

talkie