劇場公開日 2018年5月25日

  • 予告編を見る

「生きたい」友罪 にっしんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0生きたい

2018年6月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

殺人、友の自殺を止められなかった、危険運転致死罪。加害者の葛藤と被害者の感情。罪償い方と生きたい気持ち。命の重さと軽さ。この映画から突きつけられたテーマは、いつでもどちらか側になり得るので、直面する問題。「罪を犯したものは、幸せになってはいけないの?」「自分は生きていてはいけない人間?でも生きたい」心に残るテーマ。法の前では誰でもが生きる権利がある。やってはいけないことは、自殺と感じた。夏目漱石の「こころ」では、自殺した友は自分のせいだと、罪の意識に潰されて「先生」も死を選んだ。映画の「益田」は生きるために現場に行った。瑛太のラストの表情が「生きる」苦しさと「生きたい」性を素晴らしく描写していた。久しぶりに星4つの映画を見た。

にっしん