さよならの朝に約束の花をかざろうのレビュー・感想・評価
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うさぎドロップ的ラストのリメイク希望
ハイクオリティな作画に最初から最後まで圧倒されました。
マキアかわいいです。
合法ロリ最高!!!という雄叫びが聞こえてきそうなかわいさです。
でもそれだけです。
ストーリーが家族愛(?)をメインに据えているせいか、父性もなく子供も授かっていない私には全然感情移入できませんでした。
作中のいたるところにあった意味深なシーンも結局最後まで活用されることなくラストを迎えます。
「え?赤目病って結局なんだったの!?」
「レイリアとメドメルの関係何も解決してなくね?」
「イゾル…..所々で意味深な顔しているのに結局最後まで何も行動起こさないのかい!!!」
なんというか、マキアとエリアルの親子愛のみに注力していたせいで、それが理解できない私なんかには意味深なシーンを伏線として回収しない中途半端な作品にしか見えませんでした。
これならうさぎドロップ的にマキアとエリアルが結婚してくれた方が意外性ともっと大きな心の葛藤が生まれてよかった気がします。
儚く 虚しく 悲しい
最初は話が飲み込みずらかったが、中盤、終盤は引き込まれた。
特に一番最後のマキアのエリアルに対するお別れの言葉が
「いってらっしゃい。晩御飯までにはかえってくるんだよ。」って悲しすぎた。虚無感があるが、それが別れの一族なのかと。
これからも別れと出会うという事が辛い。マキアの幸せを願わずにはいられない
見終わった後の虚無感
監督が岡田麿里さんとのことで、ずっと見たかった映画でした。
こちらでのレビューで、母と子をテーマにした映画というのは抑えて観ました。
監督が脚本を手がけているここさけもそうでしたが、観た後の直後はすごい映画に出会ってしまった!!!と思うのですが、少し時間が経つと、あれ?でもさ…となるような作品です。
映画館を出た時は感無量で、母と子についてすごく考えさせられましたし、登場人物たちのヒビオルについても考えさせられました。
が、少し時間が経つとやはりエリアルに違和感を感じてしまいます。
母が歳をとらないという設定で人間を育てさせ、その人間の赤子から大人までの人生をすべて映像にするというのはやはり2時間でまとめるのは難しいのだと思います。母と子の話にするには、やはりマキアとエリアルが離れていた時間、2人がどのように過ごしていたかなどを入れるべきだったのだと思います。
この映画だけだとエリアルくん思春期だったからだとしてもちょっと勝手すぎじゃない?自分から出て行ったのに行かないでとか都合良くない?と感じてしまいました。
前半はマキアの母として子を守ろうとする姿、エリアルの幼いながらに母を守りたいという姿、本当にすごく良かっただけに後半が少し残念です。
岡田麿里さんの作品はいつもそうなのですが、ここだよ、ほら、泣いて!ね、泣けるでしょう?感は確かにすごいです。
ただそれも分かっていながらも、まんまと乗せられて泣いてしまうんですけどね。
分かっているのに泣いてしまう…だからこそこの人の作品はすごいと思います。
お涙頂戴ものが嫌いな方はあまり向かないかもしれないです。
予習せずに行って良い意味で裏切られた
全編ホンワカした恋愛モノかと思っていたら開始5分くらいで戦争っぽいの始まって音でかくてビビった
凄く綺麗で内容も感動した
最後の振り返りの映像は監督絶対泣かせに来てた
あんまりメインじゃないがクロウが一番好みでした
梶くんの闇堕ち感がやっぱ似合うなって思った
不老長寿の少女
あらすじ含め一切の予備知識無しで観賞。
ざっくり言うと、若い姿のまま成長する不老長寿の種族イオルフの少女マキアと人間の少年エリアルの絆(母子愛)の物語。
事前情報無しだったから故か想像以上によかった。まず、映像面は、さすが日本のアニメーション技術だと言わざるを得ない。高いアニメーション技術だからこそ、少々ファンタスティックな世界観は活かされ、細かなキャラクターの情動を感じ取ることができ、開始数分後にはすんなり映画の世界に入り込んでいた。
また、内容も、見た目の変わらない少女と人間の少年の家族愛というのは非常に新鮮な設定で興味深かった。
以降は、私の全く個人的な意見であるが、私は、今作には、母子愛というテーマの他に、人間の一生というテーマもあるんじゃないかと感じた。マキアとエリアルだけでなく、ミドとラング、レイリアとメドメルのように、随所で母子の絆が描かれていた。特にマキアとレイリアの対比はよかった。かたや血のつながりは無いが、息子を何よりも大切に思い傍に居ることのできる母親、かたや腹を痛めて産んだ娘を愛しているが、触れるどころか傍にも居ることもできず、顔すら知られていない母親。一緒に過ごした時間、過程、環境や状況も異なる2組の母子。しかし、2組には共通するものがある、母が子を想う気持ち、子が母を想う気持ち、どれだけ状況が違えど、母子の絆だけは普遍なのであると、二人の母親が我が子への決着をつけるラストで明らかになる。また、エリアルが結婚をし、子をもうけ、エリアルの死をマキアが見送る場面まであるのも大きな意味がある。生命
は、母からその生を受け、生を紡ぎ、そして死んでいく。この儚くも尊いサイクルを見届ける役が、不老長寿の種族イオルフもといはマキアなのである。故に、マキアがエリアルを見届けるまでのシーンを入れたことには、家族の絆や、単純にイオルフの宿命というだけでなく、人の一生という大きなテーマがあったのではないかと考えられる。これらのテーマに沿い、それを拾いつつ綺麗にまとめられた脚本・構成は圧巻である。
ただ、あくまで個人的な意見であるが、少し減点するならば、2時間弱という短い尺故か、登場人物、特にエリアルの感情の変化が若干わかりずらかったというところと、タイトルが少し詰め込み過ぎだと感じるところくらいだ。
しかし、ここ最近観たなかでも面白く、心に残る作品だった。
☆4.0とさせていただきます。ここまでご精読頂き、ありがとうございます。
母親は強い
二人の母親の物語でした。
マキアは戦争孤児の赤ん坊を少女の頃から、一人で育てていきます。
レイリアは、メザーテ王国に誘拐され、王子と結婚させられ、子供を産みます。
マキアは自分が産んだ子供ではないけども、母親をちゃんと演じているのかとずっと葛藤してます。
息子のエリアルも、母親なのかと葛藤することがありましたが、最後には母親でよかったと言ってくれました。
レイリアは、産んだ娘とはずっと会えず幽閉されていました。
無理やり産まされた子だから、放っとけばいいのではないかと、投げかけられますが、自分が産んだ子を忘れたことはなかったと、ずっと会いたいと言っていました。
二人の母親の力の強さを見せつけられました。
くっそ泣いた
いやずるいでしょこんなん泣くわ!笑
「母さん!」と「おかえり」は泣かないやつおる?っていうレベル。
疑問に思ったのは王妃にされたやつが娘置いて行っちゃうところぐらいかな。いや行くんかーいってなったわ。 それ以外はマジの名作!
縦糸の世界を生きるイヨルフの少女の物語
ネタバレあり
縦糸は時の流れ
横糸は人の生業
縦糸の世界を生きるイヨルフの少女達と横糸の世界に生きる人間達が交差し紡ぐ物語
非現実の世界観の中に母親とは何かという母親観を考えさせる!
今まで見たアニメ映画では群を抜いて好きです
優しい気持ちになれた
東京でコードギアスを見に行った際に予告編でこの作品が紹介されており、興味が湧きました。凪のあすからや花咲くいろはの制作会社であることもあってみにいったのですが。近年まれに見る素敵な作品でした。
ひとりぼっちで親を知らないマキナが、母親ってなんだろう、と奮闘する日々がすごく心に残りました。血の繋がりなんか関係ない、誰かを大切にしたい、という思いが伝わってきました。
レイリアとクリムにも幸せになって欲しかったです。こういう結末だからこそ、現実味があっていいのかもしれませんが。
報われない
報われないというか、とにかく長寿のキャラクター達がただただかわいそうだし救いがない。
母親というイメージに対してつくり手の理想がつまりすぎているし、エリオルくんはマキアに対してあまりに扱いが……特に守れないからって勝手に離れて子供作って再会出来たら行かないでくれはちょっと虫が良すぎでは……なんでマキアが謝ってエリオルが許すねんって思いました。一言あの時はごめんねっていって欲しかったしエリオルくんの行動が謎。結局初恋とごっちゃにしていたのかな……。
とにかくマキアが奪われていくだけの話だし愛が愛がという割に長寿側がほんとに誰も報われてないというか、キャラクターの気持ちが理解出来ないし後味が悪かったし感情移入の先もわからなかった。お酒飲んでヒビオルの買付けしてたお兄さんだけは理解出来た。
そもそも古の存在は人間には理解できないって話が書きたかったのならよくできていると思います。
絵と音楽と声優さんはよかっただけに残念でした。ほんとに評判いいのが謎なんですけどあくまで個人の意見なので受け止める側次第なのかもしれません…。
愛の連鎖
この映画で私が最も感じたのは「愛の連鎖とその美しさ」だ。
マキアは別れの運命を知りながらもエリアルを愛すことを決断し、
数百年生きるという数奇な血や、本当の親子でないという事実に二人は葛藤しながらも懸命に生きていく。
やがてエリアルは愛する人を見つけ、その二人の子も愛する人を見つけ・・・と、愛の連鎖は永遠に続いていく。
現実でも人を愛するということは様々な葛藤がつきものだ。
本当に自分でいいのか、幸せにできるのか、守ることはできるのか・・・
しかし、勇気と覚悟をもって愛することでその連鎖は生まれるのであり、それらがあるからこそ愛は美しい。
そして最後、運命に抗った結果を心から良かったと思い、母として「がんばったね」と声を掛けるマキアの姿には、カタルシスを得て泣いてしまった。
映像と音楽も良かった。
空や自然の描写、戦闘シーンは圧巻だった。
しかし一つ一つの話に厚みがなく、ただストーリーをなぞっているだけのようになっているのが残念。
2時間であのストーリーをやるとなると仕方がないという思いもあるが、個人的にはレイリアの話を省略して2個くらいの話を深堀りした方が良かったかも。
総合的には中身はすこし薄かったが最後に泣けたし及第点といった感じ。
泣ける映画
ラスト間近の
行かないで!!
母さん!!!で涙ボロボロでした(;_q)
ここからは私の解釈となりますが
自分が父親になって初めて
マキアの無償の愛に気づいて
マキアを心から母として受け入れた瞬間
本当に涙が出ました(;_;)
エリアルが今度は父親として生きていく…
かつての自分と同じように…
そして母としての終わりを悟って
静かに微笑み去っていくマキア…
涙が止まりません(;_q)
そして仲間を目の前で殺され
娘と引き離され1人孤独に生きていたレイリア…
娘と会うことを心の支えに生きていた矢先
死んだと思っていたかつての恋人が迎えにくるも
レイリアの娘への愛を理解できず最後は分かりあえぬまま……
全てに絶望し、のぞんだその先で見たのは
忘れかけていた愛する娘の姿……
それでも別れの一族として、娘のその姿に
自分のこれから味わうであろう孤独を予感し
耐えきれなかったレイリアは
「飛んでレイリア!!」
幻聴にすがるように駆け出し飛び降ります。
きっと心の中では、かつて自分がマキアに言った
「今度は絶対一緒に…」あの言葉を思い出していたのだと思います。
そして本当に現れたマキア………
驚きと孤独の終わり
そして別れの一族として選んだ決別……
涙ボロボロでした(;_q)(;_q)(;_q)
君の名は。のように分かりやすい感情の付箋はなく
個々の視点の解釈の多さに驚かされた映画でした。
映像もとても素晴らしい映画だったと思います。
ただサウンドにもっと深みがあったらもっと良かったと思います。
生き様
ハッピーエンドとか、バッドエンドとか、そういう物語ではない。
人間より遥かに長命である種族イオルフの血を狙う国家に里を侵略され、僅か15歳である少女マキアは旅に出る。
母親を知らない少女マキアが、何者か(盗賊?)に襲われて生き残っていた移民で人間の赤ん坊を育てる母子の物語が主軸。
イオルフの民は長命のなか、日々安寧に織物を作成していく。
縦糸と横糸。交わらなければ纏まらない、交差することで1つの織物になる。
この作品には沢山の登場人物がいて、沢山の人生が描かれ、沢山の交流がいろいろな人の生き様を構築していく。
それらは普段の自分たちであり、他の人たちであると思った。
自分たちは誰か(何か)と交わり、影響を与え、与えられ、自分たちを構築している。
まさに作品の世界の中のヒビオル。
もちろん観る人によって、抱く感想は違うだろう。
自身も泣くほど感動した、楽しかったというわけではない。
ただ、ただ、勉強になった。
マイナス要素が見当たらないので5評価。
一度だけでもいいし、観ないなら観ないでいいし、何度観てもよい作品だと思う。
王道には王道たる所以がある
「長命なエルフ(作中ではイオルフという種族ですが)が人の子を拾う」という公式ページのあらすじを見た瞬間、大半の人は結末が想像できるでしょう。
奇想天外などんでん返しがある類の映画ではなく、忠実にそれをなぞっていくものです。
●ストーリー
本作の主題の一つは、マキアとエリアルの関係性の移ろいでしょうか。天涯孤独になった二人が出会った当初、まだ一人と一人の関係から、「母と子」を目指すようになり、徐々にその枠になじんでゆく過程がまず序盤では描かれます。この後の展開が長命な種族を扱う上での醍醐味。母親であるマキアの年恰好は少女のまま変わらず、子であるエリアルはどんどん成長し、やがて母親を追い越します。思春期を迎えたエリアルとマキアの関係性は「母と子」に収まらなくなり、「男と女」という一面を少しだけ覗かせるようになります。「貴女のことを母とは思っていない」と告げるシーンは、お決まりではありますが、見ていても苦しい所ですね。
マキアと決別し独り立ちしたエリアルは軍に入隊し、やがて別の家庭を持ったことが描写され、いよいよクライマックスに突入。
勃発した戦争の中でエリアルはマキアと不意に再開。このシーンでエリアルはマキアのことを「母さん」と呼んでいます。ここで、二人の決別によって数年来「母と子」と「男と女」が入り混じった状態だった関係性が「母と子」に再び戻っています。
時が流れ、老いたエリアルが臨命終時を迎えても、マキアの姿恰好はやはり少女のまま。母が老衰した子を見送るという、人ではありえないシーンで映画は締めくくられます。二人の関係は形を変えつつも続き、エリアルの死後ですら途切れることはありませんでした。
この或る意味「王道」のストーリーを情緒豊かに描いているのは勿論のこと、国同士の覇権争いを絡めつつ、壮大な世界を提示しており、物語全体に窮屈さがないのが凄いところ。
大風呂敷を広げた代償としてところどころ瑕疵がないではないですが、壮大な世界観を提示しつつも、常に主題を前面に押し出して見事に纏め上げた良作だと思います。
説明不足な箇所もちょっとありますが、約100分にこの内容をまとめるならやむなし、といった所です。変にその辺説明して主題が見えにくくなっては本末転倒ですからね。
●演出
この映画には、演出が光るなと思う箇所がたくさんありました。例えば、イオルフと人が過ごす時の違いは、序盤に人と犬という形でも提示されます。犬と人の交わりは幸福に描かれており、遠からぬ未来に別れがあっても、その幸福の価値が薄れることはありません。「長命なイオルフの母が人の子を見送る」というクライマックスを、身近な例で相似的に再現する一幕です。
また、子供(後のエリアル)を抱えたまま死んだ母を見つけ、その指を一本一本引きはがして子供を奪い取るシーン。父母がなく、故郷までなくしたマキアが、誰かの愛の結晶である赤子を簒奪する様は、愛に飢えた様子を強烈に印象付けています。あるいは自分の生きる理由を強烈に欲していたのかもしれません。同時に母が子を思う気持ちの強さをも表しています。このあたりは見事な表現で、物語にぐっと引き込まれました。
●音楽
BGMはいい仕事をしてます。〇〇〇世みたく印象に残りまくる使われ方はしていませんでしたが、物語をよく下支えしています。あとEDの歌声が儚げでよい。
●絵
とにかく綺麗。街並みも自然の景色も、さすがだなぁと嘆息してしまう程。人物もアニメアニメした感じの造形ではないので、拒否反応を起こす人は少なそうな印象でした。
●総評
直情的に感動させにくる映画です。若干感動の押し売り感はあるけれど、いやもうお買い上げですわ(号泣)
イオルフと人が生きる時の違いは、誰しもが経験しうることです。出会いと別れを繰り返し、関係を蓄積してゆくことは生命の営みの一側面であり、そこに種別や寿命の長短は関係ないものだと思います。別れの悲しみを恐れるより、一緒に積み重ねる幸福を大事にしたいなって思いました。あと子供がほしくなりました。
さすがP.A.works、裏切らない
とても良かったです。族長の言葉「寿命が長すぎる我々は外の世界と触れ合っても他者を愛してはいけない。愛した者に先立たれて一人ぼっちになり悲しい。」というフラグを外に出た主人公が回収せず、「他者を愛し先立たれても悲しくない生き方をした。」というのがオチなのでしょう。しかしここが物語の落ち着け方としての描写が少なかったような気がします。しかしこれは物語として気にならないでしょう。15歳ながらに周りの助けを借りながらも赤ちゃんを育てようと、母であろうとするマキアや、マキアに育てられたエリアルの反抗期や母を守りたいと思いながらも力不足の自分に対しての憤り、王国に特別な血を求められ誘拐され人間の子を孕まされたエリアル、誘拐されたエリアルに好意を寄せていたクリム。これらの人物の描写にとても色々な感情で泣かされます。どの世代でも楽しめる作品でしょう。しかし中高生の子を持つ母親の方は特に楽しめるのではないでしょうか。
最後の静止画がほんと欲しい、飾りたい!(見た人なら分かります。)
結局なんの話……??
概ね高評価なので観てみましたが、酷評してる方々の意見に賛成です。本気で途中で帰りたくなった。
絵と声優さんのお芝居は良かったです。
引きのシーンが不自然に多くも感じて、段々絵のきれいさと音楽でゴリ押ししようとしてるように見えてきましたが。
ストーリーもキャラクターの人数も尺に合ってないから、ダイジェスト映像を見せられてるような感じでした。寿命の長さが違うっていう核になる設定が、そもそも二時間映画向きじゃなかったのかもしれない。
それでも少数のキャラクターに焦点を絞って、かつそのキャラが魅力的だったり、言動が一貫してたりしたらまだ感情移入できたかもしれないのに……。
長命の種族にとっては人間の百年足らずの一生なんてダイジェスト映像並みに一瞬の出来事ですよ、みたいな意図で敢えてそういう作りにしてるのかな?とも思ったのですが、だとしても逆効果ですね。そもそも後半生すっ飛ばしてたから一生を描いてもないし。
結局なんの話だったんだろう。
女ではなく、涙を見せない強い母になり、揺るぎない母性を確立した、とかいう訳でもなく。少なくともそれを明確に描写してるシーンは私には見覚えがないし、印象として最初から最後まで浮世離れした少女だった。
かと言って母ではない一人の女性として、彼を愛した訳でもなく。
息子側から見ても、どちらかと言うとマザコン肯定派な私でも、幼い内はともかくある程度成長してから恋愛感情と親子愛をごっちゃにしてるのはなぁ……。
恋愛だと認めた時点で親子愛を切り捨てるならともかく。
かと言って両立させるでもなく、逃げ出して別の女と一瞬で結婚し。
あるいは定義できないまったく新しい関係を築くでもなく、よくわからないまま疎遠になり。
何がしたかったんだ。
ヤンデレ美少年の役どころもよくわからなかったし、イケメン軍人もブレブレだし。まず軍人のくせに簡単にほだされないで欲しいし、ほだされたならもうちょっと行動しようよ……。
さまざまな親子の形
面白かった~~!!…ってほどじゃないけど、
ばっちり泣いたので、★3.5。
気になる点がけっこうあって…
主題は親子愛・家族愛なので、女性の方が共感しやすい内容だと思います。(一緒に観に行った彼は「う~ん、ふつうだったな。」という感想でした)私自身は子供もいませんし、そもそも結婚もしていませんが、マキアとエリアスを観ていると、自分の子供のころを思い出したり、自分が母親だったら~とか考えたりして、やっぱりこみ上げるものがありました。
男性はなかなか感情移入が難しいのかもしれませんね。
さらに、映像の美しさが感動を助長させてきて。綺麗な景色や壮大な自然を見ると涙が出るのと同じ現象がおきました。綺麗な映像を観れるだけでも映画館に足を運ぶ価値があると思います。(自宅に4Kの大画面テレビを持ちの方を除く)
ここからは気になる点を。
まず、マキアのキャラクター。彼女のうじうじ、おっとりした性格がなんだかもどかしく、少しイライラしてしまいました。かわいいし優しいのはわかるのですが、「子供育てるんでしょ!?うじうじしないで、はきはきしなさいよ!!」って説教したくなるような。まあ、そこが良いところなんでしょうけど。あとは、彼女の声もダメでしたねえ。かん高くてうるさい。ああいう、いかにもかわいい系、萌え系、ロリ系キャラが私には受けいれられませんでした。男性をターゲットに作成されたのかなあ。
惜しい…
ファンタジー要素てんこ盛りで映像も綺麗。これだけで好きな人には入り込めるだろう。
ただしストーリーはファンタジーには欠かせない冒険や戦いなどの要素は薄く、主軸はちょっと難解なラブストーリーというのが今回の作品。
具体的にストーリーの軸になるのが歳を取らないというエルフ的な種族の少女マキアが人間の男の子エリアルを赤ん坊の時拾って育てていくというもの。種族を超越した愛情がテーマとなっている。
先にも言ったように冒険や戦い要素はほとんど無く、エリアルの数奇な人生を、歳を取らないマキア目線で描く。2時間の作品としてはよくまとめてあり、面白く、感動もあった。
しかし。
マキアの母性愛一筋にはたして共感できるか。
エリアルは成長の中で、歳を取らない(可愛いすぎる)少女に対して母親以外の感情が芽生えるが共感できるか。
惜しいのはここ。マキアは普通にほかの誰かを男性として好きになっていいんじゃないかな?と大体の人が感じたのではないだろうか。
感情移入が難しいのが作品を甲乙付けがたいものにしてる最大の要因だろう。
蛇足として。登場人物が多いと指摘する人がいるが、決して多くはないだろうし、要素が多すぎるということも無いため安心してほしい。
全68件中、21~40件目を表示