劇場公開日 2018年9月1日

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「観た後の感想大会が、むしろ面白い」寝ても覚めても xmasrose3105さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5観た後の感想大会が、むしろ面白い

2018年9月14日
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レビューも拝読し、映画を観た方それぞれに、感想が異なっていて、それがこの映画の本質だと感じました。「ハッピーーアワー」もそうですね。観たその人があぶり出される映画。私は観た後、「自由」と「愛」ってなんだろ?という思いで帰路につきました。そして世の中に溢れる「ディスり」「嫌悪」、それが「羨ましさ」「嫉妬」に根差していたり。愛してる、と思うのは、それは相手から「愛されたい」だけの気持ちだったり。「愛する」とは自分の意志のことと私は思いますが、それゆえに責任感、信頼、覚悟などを生み出す。時にはそれは自由とは正反対の性質で。「自由」とは流れて、流されて、自然のまま。執着なし。愛は、時として自由を嫌悪する。羨む。燃えるように妬む。亮平が麦を見た眼のように。朝子さんは、自由と愛の間を、川が蛇行するかのように流れて行きます。目覚めて亮平のもとに戻った、かのような。でも、寝ても、覚めても、やはり朝子さんは朝子さんなんだろう。川はまた蛇行し流れて行く。朝子さんは川を「美しい」と言いました。亮平は「汚ったない」と。二人のこの先は?続編作るとしたら?なんか勝手にゾクゾク...とそういう作品です。

xmasrose3105