劇場公開日 2018年9月28日

「ストーリーは面白かった。」フリクリ プログレ オタンコナスさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ストーリーは面白かった。

2018年10月2日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

難しい

イマイチストーリーに深みを感じなかったオルタナに比べて、概ね満足しました。
ちょいちょい突っ込みどころはありましたが、まずは良かった点から。

・オルタナよりも貪欲で自己中心的なハル子らしいハル子が見られて安心した

・ハル子以外の前作キャラが出てきてテンションが上がった(一応ネタバレなので伏せます)

・視聴者をおいてけぼりで容赦なく進んでいくストーリー展開はフリクリっぽかった

続いて悪かった点。

・作画が今風の萌え絵に寄せてきたせいで前作のようなサブカル感がない
ヒドミやヒドミ母、マスラオの娘?等、とてもフリクリのキャラとは思えないデザインに感じました。

・主人公の友人に好感を持てない。
特にあの金髪。
主人公(?)も言ってましたが女装男のパンツなんか誰が見たいんでしょう?

・楽曲の使い方が雑。
オルタナでは言われるほど気になりませんでしたが、今回は「これ使っときゃ盛り上がるだろ」感が凄かったです。
同じ曲を何度も流すもんだから「またか…」と思った人は少なくないかと。
個人的におでこからロボが出るときにadviceとか流して欲しかった…。

・表現や作画に所々雑さを感じた
フリクリらしい攻めた表現を意識したのでしょうが、雑な感じ故に少し不快に感じたり、サムいシーンすらありました。(個人的に電波モードのヒドミのキャラがかなり苦手)
作画も所々ぶれてたなーとおもいます。
(5部?らへんの線が太くなる作画は個人的に好きでしたが)

…そんな感じで悪い点の方が多くなっちゃいましたが、なんだかんだ面白かったし、フリクリの続編が見れて良かったです。

あとなんとなく、「保守的になりすぎて面白味に欠けるオルタナ」と「攻めすぎて粗が目立つプログレ」の関係がちょうどジンユとラハルに重なるなーって思いました。
オルタナ(ジンユ)とプログレ(ラハル)でお互いを補完し合ってひとつの作品になってたら、もしかしたら前作(アトムスク)に手が届いたかもしれませんね。

(うまく〆たつもりです)

オタンコナス