劇場公開日 2018年3月31日

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「今までにない青春映画」honey 花さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0今までにない青春映画

2018年4月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

幸せ

萌える

冒頭のケンカのシーンから実に本格的で、本当に「鬼キュン」を謳う映画を観に来たのか?と一瞬不安になるほど。平野紫耀演じる鬼瀬のアクションシーンは冒頭の他に後半にも出てくるが、殴り方も殴られ方も非常にセンスがあり初めてのアクションシーンとは思えない。
それとは打って変わって、平祐奈演じる小暮奈緒が登場すると場面は一気にコメディ感とかわいらしさが増す。いわゆる「鬼キュン」のシーンは鬼瀬のかわいらしいギャップがすごく良い。
前半は鬼瀬と奈緒が付き合うまでを描くため胸キュン要素が多めだが、後半は奈緒の叔父である宗介と奈緒、そして鬼瀬との複雑な絡み合いが、他のスイーツ映画では省かれてしまいがちな、宗介の親心の苦悩を描いた「ヒューマンストーリー」的要素を加えていて、実にいい味を出している。
予告動画などの宣伝では基本的に「鬼キュン」を推しているようだが、映画を観終わった後にはドキドキ感よりも温かく優しい気持ちになれるような感覚があったので、観た人にしかわからない良さがあるなと感じた。

花