劇場公開日 2018年3月17日

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「忍ぶ恋」ちはやふる 結び つとみさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0忍ぶ恋

2023年11月13日
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鑑賞方法:DVD/BD

普通、続編なんて「しょーもない余計な話」になっちゃったり、「盛り上げようとして軸を見失っちゃった話」になっちゃったりするものだ。
だが「ちはやふる-結び-」は違う。正統な2年後の物語であり、輝かしい青春を描くまっとうな映画だ。

輝きと言えば、上の句・下の句のレビューで広瀬すずの輝きについて書いたが、本作は誰もが輝いていたように思える。
実際の2年間と作品世界の2年間がシンクロするように、キャストそれぞれが「青春全部賭けた」濃密な時間を過ごしたことが実感できるのもこの映画の醍醐味。

百人一首は43首が恋の歌。作中取り上げられる「忍ぶれど」「恋すちょう」「陸奥の」だけではなく、屏風歌の「千早ぶる」も在原業平がその恋を秘めて詠んだ、という説があるくらいだ。
平安の昔から、平成・令和に至ってもなお「恋」は青春の大いなるテーマであり、恋するがゆえに苦しみ、傷つき、恋のために強くもなれる。
「忍ぶ」には「耐える」の意味もある。
ままならない恋に耐えてきた、そんな風に考えると「人の問うまで」育った想いは「もの想う人」に大きな力をくれたと素直に受け止められる。

「もの想う」ことが多くなった、大人にこそ「青春映画の金字塔」というコピーがしっくり来る。

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つとみ