劇場公開日 2018年2月3日

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THE PROMISE 君への誓いのレビュー・感想・評価

全25件中、1~20件目を表示

3.5クラシカルで実直なアプローチ。

2018年3月31日
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悲しい

興奮

知的

歴史上の大事件を三角関係のメロドラマに載せてフィクション化する。いささか時代遅れにも感じる非常にオーソドックスなアプローチを、とにかく実直にやり切っている。現実の悲惨さをこれでもかと突き付けられる現代にあってずいぶん悠長な語り口だなとも思いつつ、監督と俳優陣の真摯な姿勢のおかげで、クラシックの名画を観ているような錯覚に陥らせてくれる瞬間が何度も訪れた。

同じアルメニア人大虐殺を描いた『アララトの聖母』などど比べるとずいぶん単純化されている感は否めないが、これくらいソフトな飲み口でハードな現実を描く作品にはまた別の役割があるのだと思うのだ。食べやすくコーティングされているかも知れないが、しっかりとした芯のある力作だと感じた。

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村山章

3.0地味で重い

2023年9月7日
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鑑賞方法:VOD

エンターテインメントしてないので、豪華キャストの割に地味。バッドエンドっぽく史実なので感動って事にならない。

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なお

4.0生き延びることが復讐

2021年9月19日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ユダヤ人虐殺を取り扱った映画を見る機会は多いがアルメニア人に対してもこんな殺戮があったのですね。民族迫害、民族を消滅させるって一体何なのだろう。人間が同じ人間に個人的な恨みもなくどうしてこんな蛮行ができるのか、戦争のせいだとしても狂ってるとしか思えない。生き延びることが復讐という言葉が胸に突き刺ささった。ひたすら悲しかったけどその中にある強さや優しさもしっかりと感じた。

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Sheeta

4.0盛り返しはなかなかのもの

2020年11月15日
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鑑賞方法:VOD

序盤からの三角関係ぽいラブロマンス風の展開のせいで終盤まで興味を持てなかったが、盛り返しはなかなかのものがあった。

村ごと惨殺されてからの逃亡劇からが本作の見どころ。そこまでは長いフリということになる。主人公は愛する人たちをほぼほぼ全て失う、その無慈悲なまでの喪失を描くための冗長なドラマだったわけである。

必要な構成なわけだが、ちょっと個人的に中盤までだるかったので絶賛は回避。それでも、意図がしっかり伝わる作品だし観て損はなかったかな。

それにしても贅沢なキャストの使い方である。。

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okaoka0820

4.0愛は普遍

2020年10月28日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

大量虐殺。
人間って、なぜここまで残虐なことができてしまうのでしょうか。
演技であることを忘れるくらい迫真の演技に、観ていて辛くなりました。でも、どんなに苦難の時も、人の愛は普遍ですね。

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光陽

4.5生き残るのが復讐! 虐殺されるアルメリア人の恐怖と戦い

2020年10月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

オスカーアイザック扮するアルメニア人薬剤師ミカエルは、誇りを持って仕事をしていた。コンスタンティノープルで医療を学ぶ事が夢だった。アンジェラサラフィアン扮するマラルと婚約して、持参金を学費に充てようと考えた。ミカエルは、帝国医科大学へ進んだ。叔父の家で、シャルロットルポン扮する従姉妹の画家の卵アナと会った。ミカエルは、友と共に偶然あったアナとベリーダンスの店へ出かけた。アナは、10歳の時に母親が亡くなり、演奏家の父親とヨーロッパを回っていた。しかし、アナの父親は自殺していた。アナは、自分のルーツを確かめてやり直そうとしていた。1914年、オスマン帝国は参戦した。ミカエルは、アルメニア人なので癌と見なされ微妙であったが友の助けもあって医学生なので徴兵免除された。叔父は、アナとの結婚を勧めたが、ミカエルは婚約していると断ったがアナの魅力にアナと通じる様になった。そんな折、叔父が反逆罪で連れて行かれた。アルメニア人であるミカエルも労働現場へ連れて行かれた。果たしてミカエルには将来があるのか? そしてアナはどうなる? 生き残る事が復讐だと言うセリフもあった。オスマン帝国によるアルメニア人虐殺は150万人に及ぶようだ。そうは言っても人種差別の無い日本人には彼らの悲劇は分かりにくい話だね。

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重

3.5本作の製作を可能にしたカーク・カーコリアンに感謝

2020年6月10日
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ルワンダ虐殺を描いた傑作『ホテル・ルワンダ』のテリー・ジョージ監督による、
20世紀初頭に起きた、オスマン帝国によるアルメニア人虐殺を題材とした作品。

不勉強ながら、本作を通じて初めてこの事件のことを知ったのですが、
勤勉で豊かな生活を送る少数民族の彼らが政府の目の敵にされる様は、
後のナチス政権下ドイツでのユダヤ人迫害を想起せざるを得ませんでした。

立場や人種を越えて他者を助けようとするも信頼してもらえなかったり、
助けた結果自らが苦境に立たされてしまったり、
戦乱の中で引き裂かれていく彼らを通じて、
常識の通じない冷酷な世界が確かに現実にあったことを思い知らされます。

虐殺を逃れた彼らが時を経て再会し、
「生きること自体が虐殺を起こした人々への復讐になる」
という言葉の重みを噛み締めるEDは素晴らしいの一言。

ミカエル、アナ、クリスの三角関係が強調されるあまりクドく感じられる部分もあるのですが、
それでも、主人公たちの過酷な運命を丁寧に描く監督の手腕が光る力作だと感じました。

虐殺から生き延びた家族を持つアルメニア系アメリカ人のカーク・カーコリアンは、
本作の製作費9000万ドルの大半を個人的に捻出したそうですが、
彼は本作の完成を待たずして2015年に亡くなってしまいました。

現代の私たちに、約100年前の出来事を知る機会を与えてくれた彼に感謝しつつ、
二度とこのような過去が繰り返されることのないよう願わずにはいられません。

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せき

3.5クリスー😭 友達ー😭

2020年3月27日
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記者のクリスと医学部の友達がいいやつ!とにかくいいやつ!主人公とヒロインのアナより脇役がいいやつ。

歴史に詳しくなく知らなかった。政治的な描写より、そこにいる人アルメニア人を描いてた。悲しく辛い場面も多く泣いた。

恋愛色強め、それで見やすいかも。もっと難しく重くてもよかった。

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ティム

4.5私の知らない歴史

2020年3月10日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

難しい

学校でも習った記憶がありません。

第一次大戦のうらで、アルメニア人が虐殺されていたことを初めて知りました。
役者も揃っていて、過酷な環境下で耐えていく姿に感動しました。

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たけお

4.5【歴史に埋もれていたアルメニア人大量虐殺事件を世に問うたテリー・ジョージ監督の想い】

2019年11月10日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

 1900年代初頭、オスマン帝国(現トルコ共和国)によるアルメニア人大量虐殺事件をベースにした近代歴史映画。

 医師を目指してコンスタンチノーブル(現イスタンブール)の大学に進学したミカエル(オスカー・アイザック)と下宿先の娘の美しい家庭教師のアナ(シャルロット・ルボン)。アナの恋人でアメリカ人ジャーナリスト、クリス・マイヤーズ(クリスチャン・ベール)。

 第一次世界大戦が始まるとともに、トルコ人の民族主義が高まり、アルメニア人への差別と弾圧が横行し始め、アルメニア人であるミカエルとアナの身も危うくなる・・。

 ミカエルとアナの想いを知りつつも、彼らの身を案じ、アルメニア人弾圧の事実を世界に伝えようとするクリス。

<現代でも同様の事件が世界各地で起こっているという事実を考えても、この歴史に埋もれていた哀しい歴史を世に問うた、テリー・ジョージ監督の想いが込められた重厚な作品>

<2018年2月10日 劇場にて鑑賞>

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NOBU

3.0アルメニア人の歴史

2019年2月19日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

20世紀初頭のオスマントルコ、第一次世界大戦でトルコはアルメニア人の虐殺を行い、150万人以上が犠牲になったとのこと。
アルメニア人の医学生とアメリカ人記者の恋人の恋を中心に描かれるのだが、歴史的に起きたことの重さがメロドラマを許さない感じ。

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いやよセブン

3.5超シリアスな題材がメロドラマに…残念!

2018年10月13日
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鑑賞方法:映画館

「ホテル・ルワンダ」のテリー・ジョージ監督作。

今作は150万人が犠牲になったというオスマン帝国によるアルメニア人大量虐殺を題材としたシリアスドラマ。しかし少し甘く描きすぎようでメロドラマ感が強かった。

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エロくそチキン

4.0重すぎる史実と創作ドラマの塩梅がちょうどいい

2018年3月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

第1次世界大戦中に起こった、トルコ人によるアルメニア人虐殺。世界の歴史上最悪級のジェノサイドを背景に、その激動の時代に翻弄される、2人のアルメニア人と1人のアメリカ人を核に、彼らの家族や友人や仲間たちが被る悲惨な迫害と、それぞれの運命を描いています。あまりにも重いテーマですが、主演3人の三角関係を挿入することで、ドラマ映画として観られます。でも、実際に起こったことの重さの認識はしっかりと出来る、意義のある作品だと思います。

もちろん、作品中の人物像としての魅力もありますが、クリスチャン・ベイルの演技は見事でしたねー、変わり者で沸騰しやすく、しかしヒューマニティーに溢れた記者を見事に演じていました。今作で一番好きなキャラクターでした。

ラストで流れる、昨年に早世した故クリス・コーネルの現時点での遺作である「The Promise」が本当に泣けます...。アルメニアといえば、システム・オブ・ア・ダウンは?と思ったら、サージ・タンキアンが1曲に参加していましたね。

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foxheads

4.5後世に残すべきもの

2018年2月23日
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鑑賞方法:映画館

自分は無知なものでこの歴史的な悲劇を知らなかった。
だからこそ、どんな理由があるにせよトルコが大戦中に犯した罪の重さとアルメニア人たちが受けた謂れのない仕打ちの残酷さを強く感じた。

男女関係も深く絡んだストーリーではあったが、拙い構成ではなかったと思う。主要なキャストであったオスカー・アイザックとクリスチャン・ベールは見事なもので、彼らでないと出来上がらない作品ではなかったのではないか。特にクリスチャン・ベールは非常に複雑な立場の役柄を演じ、その実力を強く感じた。

1世紀前からこういった残虐な行為が行われていたことは勿論、今もなお戦争行為を始め人種的な思考が世界に蔓延っていることに危機感を感じたし、だからこそ、この作品が多くの人々に観られて、さらには後世にまで残ってほしいと強く感じた。

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BARCA!

4.02018年度ベストムービー!

2018年2月15日
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鑑賞方法:映画館

アルメニア人がかつて辿った運命が、あまりにも過酷で、言葉が見つからない。
とても力強い作品。今年最も必見な一作だ。
*恋愛物語が良いアクセントとなって、飽きさせない。

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stoneage

4.5壮大で感動の嵐

2018年2月10日
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鑑賞方法:映画館

オスマン帝国の小さな村に生まれ育ったアルメニア人青年ミカエル。医学を学ぶためにイスタンブールの大学に入学したミカエルはアルメニア人女性アナと出会い、互いに惹かれ合うが、アナにはアメリカ人ジャーナリストの恋人クリスの存在があった。第1次世界大戦とともにアルメニア人への弾圧がさらに強まる中、故郷の村に向かったミカエルはアルメニア人に対する虐殺を目撃する。一方のクリスはトルコの蛮行を世界に伝えるべく奔走し、アナもクリスと行動をともにする。3人の物語を軸に展開していく虐殺の歴史を描いているが、ミカエルとアナの関係が強く描かれているのでクリスがちょっと可愛そうな気もしてしまうのは私だけだろうか。

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Takashi

3.0消化不良感

2018年2月9日
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鑑賞方法:映画館

 もっと胸に来るかと思って鑑賞しましが、なにせ遠い地域の昔の出来事なので他の国の細かな成り立ちや国民性など伝わりにくかった気がしました。
 虐殺の悲惨さもそれ程(あえて?)表現していないような感じで感情移入出来ませんでした
とは言え優等生的な作品で損は無かった。

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たか

3.5遠い国の歴史に謙虚に向き合いたい

2018年2月8日
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鑑賞方法:映画館

第一次大戦中のオスマン帝国によるアルメニア人迫害と殺戮の中で、逞しく抵抗した一人の医学生を描いた作品。オスマン帝国を継承する現在のトルコは、大量殺害の事実は認めながらも、組織的な共謀があったことは否定しているようですし、その規模についても見方が分かれているようです。それまで帝国の中で上手く共存していたアルメニア人たちが、突然弾圧され、殺害されてしまったのはなぜか?民族迫害・浄化を美化するのはもっての外ですが、トルコ人が何故急にアルメニア人に刃を向けるようになったのか、その理由・背景を作中でもっと語って欲しかったような気がします。

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ホワイトベア

4.0この様な歴史が有った事を始めて知りました。 死体の山の中に愛する家...

2018年2月6日
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この様な歴史が有った事を始めて知りました。
死体の山の中に愛する家族を見つけた時の悲しみたるや想像を絶っします。
ジャン・レノがチョイ役で出てたのが嬉しかったです。

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やまぼうし

5.0大切な歴史を伝える

2018年2月5日
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鑑賞方法:映画館

はじめて五つ星をつけた。アルメニア人の大量虐殺。第一次大戦前のこの出来事は、あまり知られていないと思う。ひとつの物語、ひとつの家族、ひとつの愛を通して命の重みを伝えることで、この大量虐殺の事実を全世界の人に知ってほしいと思った。今でもロヒンギャ難民のニュースを聞くたびに、学習しない人間の愚かさに暗くなる。監督は「ホテル ルワンダ」のテリージョージ

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にっしん