劇場公開日 2019年1月11日

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「ネクタイを外しても気品漂うコリン・ファース」喜望峰の風に乗せて カメさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ネクタイを外しても気品漂うコリン・ファース

2019年1月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

個人評価:3.7
コリン・ファースがネクタイを取り、大海原の冒険へ向かう。ぼろぼろなシャツと乱れた髪でも気品が漂うのはコリン・ファースの素敵なところ。
実話とおりの結末で、なんとも悲しみだけが後味に残る。彼はいったい何を守りたかったのだろう。何をしたかったんだろう。
海の上で闘っていたのは自然とではなく、マスコミや財産や、そして自身が生み出した闇との葛藤。
最後の決断ではたして家族は守れたのだろうか。
映画としては、何故、主人公がこの航海に駆りたたれ、また最後の決断をする程、守りたいもの。無事に帰り家族と対面する事以上に譲れないもの。それが今ひとつ伝わってこなかった。
海の上で死を呼び込んだのは、自然ではなく人間のさが。
どうしてっ!と口の中にいやな味が広がっていく。

カメ