劇場公開日 2017年3月25日

標的の島 風(かじ)かたかのレビュー・感想・評価

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4.5「総論賛成・各論反対」

2023年7月3日
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鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.5現在進行形の戦争と沖縄の底抜けに明るい生き方

2022年4月20日
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鑑賞方法:映画館

三上智恵監督の「標的の島 風かたか」を、今池シネマテーク上映初日に観てきました。
もう戦争という言葉に慣れてしまった感じの本土ですが、もっともリアルに脅かされてるのは沖縄の人々でしょう。
監督の一作目を観て、二作目を見逃し、これが三作目。
反対運動とか座り込みとかネガティブにとられるけど、これが沖縄の命をつないできた“風(かじ)かたか”なんだと。
圧政は今にはじまったことでなく、唄に変え、三線を奏で、踊って、抵抗しつづけてきた命の証し。
風を受ける防波堤となって、子や孫を守ってきた。
それが今、辺野古、高江、宮古、石垣と、次々と狙い撃ちされ、標的にされていく。
反対運動のリーダー博治さんも、文子おばあもクローズアップされてるけど、みんな一人ひとりが主人公。
悔しくて虚しくて、思わずこちらも号泣。
他人事じゃないからね。
だけど、そのことだけを伝える映画じゃなかった。
それらを記録した重要なシーンをカットしてでも残したかったというエイサー、パーントゥ、アンガマの3つの祭りシーン。
大地に根っこをはって生きる。
島そのものが命で、先祖を尊び、子や孫につなぐ、全体としてのしなやかさ。
ちいさな一人であっても、そうした目に見えない島の風土に突き動かされる力強さのようなものを感じた。
先島の宮古や石垣は非常に危険な方向へ向かってるけど、その祭りからわかるように、沖縄本島とは違う風を吹かせる可能性を秘めている。
そこにスポットを当てた三上監督は、まだまだ沖縄の底力を信じてて、まだまだ映画の力を信じてるんだと思う。
暗い映画と敬遠されがちなドキュメンタリーだけど、他人事ではない現在進行形の戦争と、沖縄の底抜けに明るい生き方を学びたい方はぜひ。
初日1発目の午前の部は満席で立ち見の大盛り上がりとなり、内心ほっとしました。
ぜひ多くの方に伝えたいメッセージがたっぷりの映画。
テレビでは絶対に流さないドキュメンタリーだからこそ、わざわざ映画館まで足を運んでみてください。

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fuhgetsu

4.0事実の力

2017年6月30日
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鑑賞方法:映画館

沖縄での米軍属による女性殺人事件、奄美大島、石垣島での自衛隊基地の受け入れ、辺野古の基地建設、ヤンバルの森でのヘリパッドの建設。戦争が忍び寄ってきている。

沖縄の海が中国と米軍の最前線となり、日本がアメリカの代わりに土地と海、人と基地を提供し戦わされる。なぜ? 恐怖を煽っているとしか思えない。しかし、自衛隊やっときてくれたと安堵している人もいる。

基地あるところが標的になる。
軍隊のいるところが戦場になる。
軍隊は軍隊しか守らない。
沖縄にもどこにも軍隊はいらない。
心の中に平和を築くことが一番大切。
死者の声を聞きながら。

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Momoko

4.0ドキュメント映画の説得力!

2017年5月6日
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自分は東北に住んでいるので、沖縄本島のことは報道で少し知っていたが、周辺の島々のことは、この映画で始めて知った。

唖然として言葉にならなかった。今日本でこんなことが起きている、起きようとしているのか。
ただただ、驚いた。
しかも行動している人の理由は、自分のためではなく、誰かのため。ある人は先の戦争で犠牲になった人のため、ある人はこれから生きていく子供、孫のため。
サッカーの日本代表を応援するフレーズと一緒だけど、重みが全く違う、
「負けられない闘い」なんだと思う。

沖縄では戦争は終わっていない。
この事実に始めて気づかされた。

一方、住民説明会で、自衛隊を待っていると賛成している人もいることにも驚いた。善悪は絶対的なものではないんだと。

自分は沖縄に住んでいないので、自衛隊基地問題の賛否を言うべきではないと思う。
ただ、少し遠いが、同じ日本国内で、今大変なことが起こっていて、闘っている人達がいることは覚えていて、少し、沖縄の報道を気にしてみたい。
知ることから始めたい。

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Mac

4.5お子さんのいる方にこそぜひ観てほしい

2017年5月4日
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鑑賞方法:映画館

もったいないことにあまり話題にならないこの映画、長野でも上映会に700人以上も集まったほど水面下で注目されています。

友人も2回観たそうですが、わたしももう一度じっくり観たいです。

三上智恵監督の心意気と愛、権力に立ち向かう勇気と作品としての素晴しさに感服です!

予告編などからもわかると思いますが、大々的に宣伝しにくい内容も含め、私たち、こどもたち、動物たち…が、これからハッピーに生きるために、多くの人がまだ気づいていない重大なことを三上監督ならではの視点と貴重な映像の数々、島の暮らしや島の若者、伝統文化とともに映し出して伝えてくれています。終始目が離せませんでした。

今まさに観る価値のあるノンフィクション映像。

あまり関心のなかったママさんも観た後で「涙がとまりませんでした。沖縄に行かなきゃと思いました」と言っていました。

自衛隊や基地の話で、心が痛みそうな映画…という先入観を取り払って、こどもたちに幸せになってほしいと願う方たちにぜひ観てほしいです。

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mak

5.0是非観て欲しい

2017年5月3日
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kaisei