劇場公開日 2018年3月30日

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「何目線観ればよいのか…」レッド・スパロー いけいさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0何目線観ればよいのか…

2023年11月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

全体を通してまあまあ凝って創られていたのかもしれないが、個人的にはどこをどうとってもどうしても安っぽく感じてしまった。特に「スパイ養成所」の教育方針にはマジでドン引き。そんなんでいいの?いいわけないでしょうよ…シャーロット・ランプリングもこの役は断るべきでは(笑)
そして、やたら複雑に入り組んだどろどろシリアスストーリーも、結局は無用の長物になっていないか。二転三転もあまりドキドキせず、とにかくどこもかしこも刺さるとこなし。
この内容で上映時間140分はやたら長過ぎでしょ…90分でじゅうぶん収まるし、その方がむしろスタイリッシュに映り、何だかんだもう少しは評価が上がったのではと思ってしまう。
正直下心ありきでチョイスした作品であることは隠しきれない事実だが…それにしてももう少しどちらかにしっかり振り切るべきだったのではないだろうか。

いけい
いけいさんのコメント
2024年4月13日

R41 さん、コメントありがとうございます!
そういう目線で観るべき作品なんですね。
自身の見識の狭さに赤面です…
勉強になりました!!

いけい
R41さんのコメント
2024年4月8日

実は私はこの作品を推しています。
バレエダンサーからスパイへの転向は、あまりに世界が違いすぎ、彼女は叔父の案に乗らざるを得なかったにもかかわらず、終盤までずっと葛藤していることが伺えます。
そんな中で気づく内通者の存在。そして彼からのメッセージ。
「こんな国なんて」そう思っていたはずの彼女は、内通者が「この国の未来」を本気で望んでいることに気が付きます。
それらすべてを知った上で、彼女は内通者になるわけです。
自己犠牲と崇高な理念が彼女の中に芽生えるのです。
この作品はかなりできています。
叔父役の男はどう見てもプーチンです。
あたかもCIAが正義として、資本主義が正義として描かれてます。
作品そのものはすべていいのに、そこに洗脳要素が入っているところが悲しかったです。

R41