劇場公開日 2017年7月21日

  • 予告編を見る

「期待以上では無かったけど、それでも楽しいほのぼのドタバタ劇でした」怪盗グルーのミニオン大脱走 スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5期待以上では無かったけど、それでも楽しいほのぼのドタバタ劇でした

2017年8月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

単純

萌える

さすがにこのシリーズも4作目となると(スピンオフを加えて)、正直マンネリ化は否めないところですが、でも何でしょうねぇ~、それでも楽しい気持ちにさせられるのが、このシリーズのいいところでしょうか。
特別深いメッセージ性がある訳でもなく、ただただ楽しいだけ、お子ちゃま向けと言われれば間違いなくそうです、でも大人が見ればそこにある深いメッセージ性を感じ取れるディズニー映画と違って、子供が純粋に楽しめるこう言う映画(シリーズ)もあって全然OKだなと、そんなこともふと思わされた作品ではありました。
終始ドタバタ、ワチャワチャ、もう真面目に大人が評論するような映画ではないですよね(そう言いつつしちゃってますが(苦笑))、子供が楽しければそれで十分、ついでに大人も童心に返って何も考えずに楽しんじゃうのが吉ってものでしょう。

とは言え、1作目の頃と比べると、ストーリーに厚みがないと言うか、前はもう少し話に感動できる要素もあった気がして、どこか物足りなさも感じなくはなかったかなと。
前作の「ミニオンズ」辺りから、完全にドタバタのみの映画にシフトチェンジしてしまった感じがして、何かこうもどかしいと言うか、何と言うか・・・。
ミニオン人気にあやかってドタバタ劇に終始するなら、もう少しミニオンの出番を増やせば良かったのに、そこも中途半端、初期の頃と比べると若干方向性が変わったとは言え、脚本の劣化は否定できない事実となってしまいましたね。

まあでも、グルーの家族達を見ているだけで心が和むのもまた事実で、多少話的に盛り上がりに欠ける部分があっても、今まで築いてきたキャラクターの愛着度で十分楽しめた作品ではあったでしょうか。
ほぼ全員に均等に見せ場を作った分、ミニオンの出番が減ってしまったのはホント残念でしたが、ミニオンも好きだけどこの家族も同じぐらい好きなので、これはこれで仕方ないか・・・と思うことにしています(苦笑)
それとこのシリーズは毎度吹き替え版で見ているので、声にも愛着が湧いて、もうこの声以外は受け入れられません、最初は鶴瓶の関西弁に違和感しか感じなかったのに、今ではもう完全にグルー=関西人ですよ!
それと大きくなった芦田愛菜も頑張って子供の声出してましたね、頑張ってるって感じが思いっ切り出ちゃっていましたけど。

あと本作は80年代のノリもお楽しみ要素だったでしょうか、ある意味お子さんと一緒に違う部分で大人も楽しめる、と言うには少々ネタ的に古すぎて分からないかも?私もちょっと分からない部分はあったのですが、でも嫌いではない80年代色のノリでしたよ。
時代に取り残されたバルタザールの声は松山ケンイチだったんですね、あれは絶品、話的にはもう一捻りあっても良かった気がしましたが、双子のドルーとのドタバタほのぼの劇も含めて、何だかんだで楽しめた作品ではありました。

スペランカー